オタクっぽさのある松坂桃李
彼は自他ともに認めるオタク気質で、“キング”という愛称を得るほどスマホゲーム『遊戯王 デュエルリンクス』にドハマりしているのは有名な話。また、菅田将暉さんのラジオに出演した際に、オンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV』を始めたことを報告しつつ、公共の電波に乗せて自らのオンライン名を公表したうえでフレンド募集するという、マイペースかつ破天荒な行動に出たことでも話題に。いずれにしても、端正なルックスからはちょっと想像できないほど、ガチなゲーマーのようです。
また、オタク気質はゲームだけに向けられているわけではありません。前出の『エイプリルフールズ』公開直前イベントで、松坂さんがかなり本格的な双眼鏡を愛用しているという話の流れから、戸田さんが地方ロケで泊まったホテルでのこんなエピソードを語っていました。
「(松坂さんが双眼鏡を使って)ホテルの窓から人をこうやって覗いて、“あぁ、みなさん、働いてらっしゃいますねぇ”とか言ってるわけですよ(笑)。おかしいじゃないですか。“それ、おかしい”って言ったら、“え、みんな持ってるんじゃないの?”って言われて。持ってるわけねぇだろがよ! ってね(笑)」
戸田さんからの愛あるイジリを、松坂さんは嬉しそうに聞き入っていたのです。その二人の様子から、チャキチャキと明るい妻からのイジリやツッコミを、反論もせずに穏やかな笑顔で受け止める夫。そんな“家庭像”の片鱗が見えた気がしました。
それはまさに共演映画のイベントで松坂さんが語った「完全に主導権は、戸田さんが握ることになると思います」というセリフそのもの。筆者はまさにその言葉どおりの夫婦生活になると考えていますが、それは気の強そうな戸田さんが旦那を尻に敷きたがっているからというわけではありません。松坂さんが奥様を立て、自然に自ら尻に敷かれにいける度量があると思っているからです。
器の小さい男や、本当は自信がない男ほど、自分の力を誇示しようとして夫婦間のパワーバランスで勝とうとしがちです。そういう男は“男らしく俺が引っ張っていく”という大義名分のもと、主導権を握りたがるし、タチが悪いとモラハラ旦那のようにもなっていきます。どうしてそうなってしまうかというと、器が小さい男ほどハリボテのつまらないプライドを持っているからでもあります。
本当にデキる男ほど、外では実力に裏付けされた自信で大きな仕事を成し遂げていく一方、家では常に柔和な態度で奥様に手綱を握ってもらう。
ちょうどドラマ『半沢直樹』(TBS系)の半沢直樹と妻・花の関係性がソレですね。外では鬼の形相でバリバリ仕事をこなす半沢も、家では明るく勝気な花の尻にニコニコしながら敷かれている。
――何をやってもうだつが上がらない男が尻に敷かれているのは必然。ですが、仕事のデキる男が尻に敷かれるのは、自ら尻に敷かれにいく才能(度量)があるから。
要するに筆者は、松坂さんを半沢直樹になれる男だと思っているんです。