――ピリピリムード、緊張感みたいなものはどうなんですか?
Hさん「緊張感ってどうなんですかね」
Tさん「僕は1回、廊下の階段で突っ伏してる安室(奈美恵)さんを見かけた。でも緊張なのか、ただ単に超忙しい時期でヘトヘトだったかはわからない。そのときはスタッフが彼女を囲んで、話しかけられないようにしてたね。
あとピリピリしていたと言えば、'94年に、日本テレビ宛に届いた安達祐実さんへの小包が爆発して職員が大けがする事件があって。その事件明けに安達さんが紅白に出るってなったときは、本人の周りをスタッフが何人も囲って、神妙な面持ちで現場に入っていったよ。そのときは、ただならぬ緊張感に溢れてた」
Yさん「そんなこともあったね」
ハプニングも生放送ならでは
――本番はどんな感じなんでしょうか。これまでハプニングなどもありましたが。
Hさん「何分何秒単位で、リハ段階で少しでも押したらもう1回やり直したりしてるので、本番はもう淡々と進んでるって感じがします」
Yさん「私が取材したときは、小林幸子さんの衣装の電飾がつかない、なんてこともあったな」
Tさん「ありましたね。あと、紅白ならではの“早替え”がうまくいかなくて、衣装を腕にぶら下げたまま歌っていた人もいました」
Hさん「去年か一昨年、氷川きよしさんが衣装を脱ぐときに、袖のボタンに引っかかって取れないときがあって。一瞬、焦ったけど、パーンって腕を振りきったんですが、それが逆にキマったんですよね。本人ものちに自分のコンサートで、“トラブったけど、気持ちよかった”みたいなことを言ってました」
Tさん「そういうハプニングも、生放送ならではの楽しみのひとつですね! 舞台裏でも、歌手の人が一般人と間違えられて警備の人に止められてNHKに入れなかったり」
Yさん「あったあった(笑)」