そして、ご自身が年齢を重ねていることも、頭に入れておくべきでしょう。大学生のころは、同じ年代の男性が身の回りにたくさんいて、みなさんが独身です。たくさんの独身者の中には、恋人がいない、見た目が素敵で、性格もいい人がいたことでしょう。ただその中から、素敵でコミュニケーション能力の高い人たちは、どんどん恋愛をし、結婚をしていくのです。20代のころと同じ理想を掲げていたら、永遠に結婚できません。
これは男性の婚活者にもいえることです。ご自身が40代になり、50代になり、歳をどんどん重ねているのに、「子どもが欲しい」と言う希望は捨てず、出産可能な年齢の女性にばかりお申し込みをかけていきます。自分が年々、歳をとっていくことは棚上げして、お申し込みをかける女性の年齢は止まったままなのです。
「結婚したいと思う人に出会えない」と思っている方は、ご自身が狙っているターゲットからは、選ばれていない。そこに気づいていない方が多いのです。ならば、ターゲットの年齢層を広げたり、見た目重視から中身重視へと選択基準を変えていったりした方が、結婚を引き寄せられると思いませんか?
一生懸命に婚活しているのに、 “交際終了”を出されるケース
昨年末、私の相談所の男性会員、義雄さん(39歳、仮名)が、交際に入って3か月経ったところで、英恵さん(32歳、仮名)に真剣交際を申し込みました。当然、受けてもらえると思っての申し出でしたが、英恵さんからは、“交際終了”が来てしまいました。
ガックリと肩を落とした義雄さんは、私に言いました。
「僕は、入会のときに鎌田さんに言われたとおり、LINEも毎日入れたし、週に1度はデートに誘っていました。いつもそうですよ。時間とお金だけ使って、何度かデートをすると交際終了になる。こんなんじゃ、やりきれませんよ! もう婚活にいくら使ったことか。女性はお付き合いがダメになっても、無駄にしたのは時間だけですよね。男は、時間とお金を無駄にするんです。男女平等の社会とかいわれているのに、本当に不公平ですよ」
これと同じことを言う男性は、とても多いのです。以前、ある男性会員が、「婚活ほど利益率の悪い投資はない」とボヤいたこともありました。
義雄さんの言葉にもありますが、男女平等の社会のはずなのに、デート代を出すのは男性です。中には、割り勘や女子割(女性が少ない金額を出す)にしている男性もいるでしょう。しかし、女性はそういう男性に、“セコい”“ケチ”という烙印を押します。
“男性がデート代を出したほうがカッコいい”という風潮がどうしても残っていますので、全額出してきた男性たちは、“交際終了”が来たときに、「費やした時間と使ったお金が、またパァだ」という気持ちになりますよね。