「まだすべてをやり遂げてはいませんが、そろそろ次世代のキャスターに席を譲るときが来たようです」
1月12日、22年間続いたフジテレビ系の『情報プレゼンター とくダネ!』が3月で終了することが発表され、司会を務めた小倉智昭は冒頭のようなコメントを寄せた。
番組改編期の春と秋には終了してしまう番組が出てくるものだが、今春は“各局の顔”ともいえる長寿番組や人気番組まで終了が噂される異常事態となっている。
「終了する理由は大きく分けて3つありますが、その根本には新型コロナウイルスの感染拡大の影響があります」(広告代理店関係者)
コロナショックにより経済面でも大きなダメージを受けたため、多くの企業が業績悪化に陥り広告費を削減。それに伴い、テレビ局の広告収入が激減しているのだ。
「昨年11月に発表された決算報告によると、フジテレビ単体の純利益は前年同期比のマイナス97・9%。広告費の減少に加えて、イベントも規模を縮小したり中止に追い込まれましたからね。フジに限らず、どの局もかなり厳しい状況です。そのため制作費が大幅にカットされることになりました」(制作会社関係者)
「フジが大変なら」小倉の男気
制作費は減ったものの、感染対策に必要なアルコール消毒やマスク、アクリル板などの購入費はカットできない。そこで、苦渋の決断でギャラの高い大物芸能人のリストラを始めることになったという。
「小倉智昭さんは打ち切りをスタッフから聞かされた際、“フジが大変なら”と潔く勇退することを決意したそうです」(フジテレビ関係者)
阿川佐和子とゲストによるトーク番組『サワコの朝』(TBS系)。こちらは阿川本人がラジオ出演した際に終了することを認めている。
「パナソニック1社提供の番組ですが、業績不振を理由に同社がスポンサーから撤退することに。阿川さんの高額なギャラを出せる新たなスポンサーが見つからなかったため、終了することになりました」(前出・広告代理店関係者)