1月16日、河北麻友子が結婚を発表した。相手の男性は“一般人”だという。
記憶に新しいところでは石原さとみがその例であるが、芸能人が語るこの一般人という言葉には明確な定義がなく、どこからが公人でどこからが私人か、境界線をひくのが難しいもの。
芸能人が結婚するときに「お相手は一般人」と強調する場合、その真意は何なのか。それはマスコミの取材攻勢を避けたいため、その1点に尽きる。
とはいっても、どんな人物なのか知りたいと思うのが記者の常。しかし、河北がインスタグラムに一般男性である夫の横顔を載せて“ヒント”を出しているのにも関わらず、しばらくはどのメディアも「素性」を報じることはなかった。
結婚発表から1週間近くが経った1月22日、『週刊女性PRIME』が“元パリコレモデル”だったことを報道。写真家のレスリー・キーがプロデュースする双子モデルとしてデビューしていた“元芸能人”だったのだ。
移動はすべてタクシーで
彼がモデルだと報じられたとき、他媒体の記者たちは「そういうことね……」と合点がいったという。そもそも河北と彼が最初に撮られたのは今から7年も前の2014年。それ以降、同棲が報じられたりとふたりの関係が断続的に取りざたされてきたが、男性は常に“目線入り”の状態であった。
彼を取材したことのある週刊誌記者に聞いてみた。
「年齢は30代後半から40代前半に見えます。身長は175〜6センチくらいでしょうが、非常にがっちりした体つきをしています。胸板もかなり厚いから、相当筋トレをしているんじゃないでしょうか。イケメンですね。雰囲気も顔つきも原田芳雄さんの若いころに似ています。最初に見た時はEXILE系のパフォーマーだと思いました」
実際に彼は人気ダンスグループの有名パフォーマーやモデル風美女たちと食事しているところを目撃されてもいるのだ。そして先の記者はこう続ける。
「河北は海外育ちでオープンな性格だから、交際を隠そうとはしません。ツーショットを何度も目撃していますが堂々としています。ですから男性の身元を調べるのは簡単だと思ったんです。追跡すれば少なくとも住んでいるところや仕事場がわかりますからね。ところが彼は非常に警戒心が強く勘も鋭い。こちらが張り込んでいるのを察知してしまうんです。しかも移動はすべてタクシーを使う」
こと石原さとみの場合は、夫となる男性の学生時代や勤める会社が次々に判明し話題に。さらには資産状況にいたるまでを詳報する媒体もあった。河北の場合も同じことが起きないのだろうか。
──結果、どうなったかというと、
「河北さんのお相手については、そこまで根気強く粘って取材する相手でもないという結論になりました。というのも、熱愛が報じられた当初、ネット上での反響が予想よりかなり少なかったんです。だから言い方はよくないかもしれませんが、素性を調べるにしても”労力に見合わずコスパが悪い”。世間の反応が鈍い背景には河北さんの“彼氏がいてもイメージダウンしない”キャラクターが影響しているのかもしれません」(別の週刊誌記者)
“一般人との結婚”でそのタレントの需要がみえてくる……?
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。