「北も青山のジャニーさんに謝りたかった」
解散後も4人はそれぞれ活動の場を広げたが、'88年に衝撃的な出来事が。メンバーの北公次が暴露本『光GENJIへ』を出版。その後、青山孝史も週刊誌でジャニーズ批判を始めた。
「タレント同士や事務所内の確執とか、いろんな問題はありましたよ。でも、それって乗り越えられること。周りに乗せられた若気の至りだったんでしょう。ジャニーさんの個人的なことなんて暴露するもんじゃない。後になって北も青山も、ずっと“ジャニーさんに謝りたい”と言っていました。それは叶わなかったけれど……」
フォーリーブスは'02年に再結成を果たす。
「ジャニーズは“北と青山には敷居を跨がせない”って言うので、僕と江木俊夫でメリーさんに会いに行ったの。いろんな話をして、最後に言ってくれたのが、“下が見ているからね。恥をかかせるようなことはしてくださんな”。これは最大のエールですよね。どうぞ、ということですから。解散コンサートでメリーさんが僕たちを抱きしめてくれたことを思い出しました。すぐに北と青山に伝え、やるからにはジャニーズの後輩にすごいと思わせるようなものにしようと」
コンサートは成功、CDも発売。ファンは歓喜したが、'09年に青山が死去。'12年に北も後を追う。
「再結成は、してよかったと本当に思います。それを後輩に伝えたいですね。嵐だってあれだけお客さんが来てくれるんだから、またやるべきだと思う。
SMAPもぜひ再結成してほしい。メンバー間の亀裂があっても、年をとれば丸くなるし、ファンは何年でも待ってくれている。
僕たちは24年も待たせたから、お客が来るかなって心配でしたが、ステージに立ったら会場は超満員で、足が震えましたよ。それで1年限定だったのが、7年も続いたんです。ファンとともに、僕たちもどんどん若返りました」
さまざまな困難を乗り越えてきたジャニーズの先輩だからこそ、言葉に重みがある。