「2月23日に天皇陛下は61歳のお誕生日を迎えられますが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、2年連続で一般参賀が中止となりました。ただ、お誕生日に公表される事前の記者会見は、行われる予定です。

 この会見に向けて、テレビ局や新聞社が所属する宮内記者会から事前に質問が提出されます。そうした質問内容に対するお答えもあらかじめ用意して、誕生日をお迎えになったお気持ちを話されます。ひととおりのご回答のあと、記者から補足するような関連質問をするのが慣例です。

 今年はすでに記者会からの質問が提出されたのですが、ついに眞子さまのご結婚に関する質問も含まれており、宮内庁が内容を吟味しているところです」(宮内庁関係者)

 天皇ご一家ではなく秋篠宮家の、しかも私的な事柄である結婚に関する質問が設けられたことは“前代未聞"だと、この関係者が続ける。

「コロナ禍での皇室のあり方やご家族の近況、上皇ご夫妻とのコミュニケーション方法、今年でちょうど10年を迎える東日本大震災に関する質問が並んでいます。この中に、皇室のトップである天皇に対して、姪にあたる眞子さまのご結婚についても問われているというのは衝撃的です」

 一方で、宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんは、次のような見解を話す。

「眞子内親王殿下のご結婚は私的なことであるため、それに関して生じた問題も基本的には秋篠宮家の問題として受け止められてきましたが、昨年11月以降、状況が変わってきています。

 私的なこととはいえ、皇族に関することですし、昨年12月の宮内庁長官の発言によって宮内庁も表立って動く事態になっています。また、この結婚に対する国民の関心の高さを考えると、宮内記者会としては陛下に質問せざるをえないと思います」