加藤はピン芸人として活動を続けていく。
加藤「松尾以外とコンビを組むつもりはないので。あ、でもとんでもなくすごい人から誘われたら、新しいコンビも考えます(笑)。芸名を考えたときに『ザブングル』を残すことも考えたのですが、この名前は2人のものだし、過去にしがみついてもしかたがないので、本名の加藤歩として再スタートし、お笑いだけでなく俳優などいろいろな可能性も探りたいです!」
ザブングルとして活動するのはあと2か月ほどだが、コンビとしての仕事は現状、何も決まっていないそう。
松尾「大前提として本当に僕らは人気がないので(笑)。解散ライブをするかという話も出て、僕は思い出としてやってもいいかなと思っているのですが、相方は続けますからね。だったらピン芸人として、ひとりでライブをやったほうがいいのかなって」
加藤「コロナ禍でライブがしづらい状況やしな……チケットが売れないからやらないわけじゃないですよ! ちなみに去年、ピンネタライブをやったときの初動のチケット売り上げは3枚だったので、知り合いに声をかけまくって埋めました(笑)」
23年間のコンビ活動について聞くと、こんな答えが。
松尾「それなりに仕事をさせてもらいましたが、今まで1度も街中で顔をさされたことがないんです。そういう人は表に出る仕事は向いていないだろうと(笑)。だから後悔は全然なくて、23年間よくやったなという気持ちのほうが大きいですね。
相方は面白いと思ってコンビを組んだし、『お笑い向上委員会』で明石家さんまさんなどすごい方たちを相手に頑張っているのを見ると、まだまだ上に行けると思うので、これからは視聴者の側から応援します。そして裏方として、また仕事ができたらいいですね」
加藤「残り2か月でコンビとしての仕事が1個もこない可能性はありますが(笑)、もしコンビで活動できる機会があるなら“ラストザブングル”を楽しく見ていただければうれしいですね!」
●松尾陽介(まつお・ようすけ)●'77年1月28日生まれ。愛知県出身。ツッコミ担当。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「運動神経悪い芸人」企画では、“ガチ王”の異名でおなじみ。徳永英明のものまねにも定評が。
●加藤歩(かとう・あゆむ)●'74年10月26日生まれ。三重県出身。ボケ担当。テレビ番組の企画「キモカワ芸人選手権」で優勝経験も。'07年には『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で決勝進出を果たすなど、ネタには定評が。数多くのバラエティー番組で活躍。