妻にも見せない“裏”の顔を愛人には見せられる
結論から言うと、
≪不倫相手には普段ひた隠しにしている変態性を出しやすい≫
ということでしょう。
豊田氏のようなエリートや国会議員、一流アスリートといった肩書きを持つ人々は、今の時代、とかく清廉性を求められます。また、彼ら自身もその肩書きにふわさしいような聖人君子的なセルフブランディングをしがちです。
そしてこれは推測ですが、不倫男たちはパブリックイメージのためにそういった人格者のように振る舞うだけでなく、妻の前でもそのイメージのまま貫き通そうとしているのではないでしょうか。
妻が自分の清廉性の高いパブリックイメージに惚れてくれたのだとしたら、変態的な一面を知られることは幻滅されるリスクが伴うわけです。ですから、妻には清く正しい顔を見せ続けるしかない、なんてことも充分ありえるでしょう。
もしそうだとするなら、不倫男たちは実は変態的な“裏”の顔を持っているにも関わらず、世間にだけでなく妻にも“表”の顔しか見せていないということになります。
普段は周囲の誰にも悟られないように、必死に理性で律しているんでしょうが、隠す必要のない、おあつらえ向きの相手が現れるわけです。
それが最初から非倫理的な“裏”の顔を見せている浮気相手。
自分が妻帯者であることを承知で関係を持ってくれる愛人は、自分のゲスな一面も含めて受け止めてくれている稀有な存在。どうせ“裏”の顔を知っているんだから、もっと自分の“裏”を見せてもいいだろうという考えに至って理性のタガが外れ、抑圧していた変態性が溢れ出る……。
それが、ああいったLINEのメッセージに繋がったのではないでしょうか。
“彼女は誰にもバラさない”という過信、誤算
豊田氏は愛人の家賃援助として毎月約10万円を払い、3泊4日の沖縄旅行にも連れて行き、外出デートもたびたびしていたそうです。
ある意味、愛人に対して出来る限り“誠実”な対応をしていますので、豊田氏は彼女がきちんと割り切ってくれていると過信していたはず。
例の自慰行為報告LINEこそ、彼女が誰にもバラさないという傲りがあったから見せた、脇の甘さの証拠と言えるでしょう。
しかし、今回『週刊文春』で不倫をリークしたのは愛人ではないものの、その後、『週刊ポスト』では本人が120分にわたるインタビューに答えています。
豊田氏の誤算は、彼が想定していた以上に愛人が本気になってしまったこと。そして、愛人の本心を見抜けなかったこと。それらの誤算が、今回のような恥ずかしい大スキャンダルに発展したのだろうと思います。