1月29日に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で「家にあるものを全部、断捨離した」と告白して世間を驚かせた高橋英樹。なんでも娘の真麻に、「私にとってはゴミ!」とピシャリと指摘されたのがきっかけというが、それは不用な家財道具を捨てた……だけではなかった。

「英樹さん、出演されたドラマや映画の衣装や、制作時の記念品、DVD、台本をご自宅に全部きちんと保管されていたんです。17歳でデビューされた英樹さんの、貴重な60年分の記録であり記憶ですよ」(制作会社関係者)

 だが、その品々も、

「全部、捨てちゃったって。いくらなんでも俳優人生の思い出の品まで処分するなんて英樹さん、何か思うところがあったんじゃないかな?」(前出・制作会社関係者)

 実際に一部のテレビ局関係者の間では、こんな話もささやかれているという。

「高橋さんが“俳優業を引退するんじゃないか?”と。高橋さんも2月10日で77歳。最近は現場に入る前に“セリフ覚えが大変”なんて、こぼすこともあるそうですし」

 たしかに、ここ最近の高橋の仕事ぶりを見てみると、俳優業が2019年ごろからガクンと減って、『にっぽんの芸能』(NHK)、『世界が騒然! 本当にあった(秘)衝撃ファイル(テレビ東京系)……などなど、ドラマ以外のものばかり。同時期に個人事務所をたたんで、お笑いコンビ・サンドウィッチマンと同じ芸能事務所に真麻とともに移籍したことも、俳優引退への“布石”と見る向きもある。

「新しい事務所は、所属タレントがほぼ全員、芸人。俳優の仕事をガンガン取れる事務所じゃない。“なんで、そこに!?”と首を傾げました」(ドラマプロデューサー)

 表向きの理由は“個人事務所社長である妻の負担を減らしたいから”だったが、

「バラエティー番組に太いパイプを持っているお笑い事務所に移ったのは“今後は演技以外の仕事をメインに”っていうのが本当のところじゃないかな。俳優としての引き際を考えているのかも」(同・ドラマプロデューサー)

「俳優の仕事がない」

 これはもう本人に聞いてみるしかない。2月上旬、愛犬と散歩中の高橋に声をかけると、笑顔で答えてくれた。

「台本は残したけれど、もう全部、捨てました。中尾彬も終活をして、家の中をほとんど片づけたっていうしね。われわれ世代は多かれ少なかれ、そういうことを考えないと」

 役者稼業については「オファーがあれば当然、受ける」としながらも、こう続けた。

「われわれ世代が出演できる作品、やれる役のあるドラマや映画が今は少ないですから。そういう意味では、俳優の仕事がなかなかない。時代劇なんて“減った”どころか“ない”ですし。大河ドラマ以外は、特に民放では時代劇はもうできないんじゃないかな」

 ところが! 少々寂しい言葉を残して去って行ったその数時間後、高橋のブログをのぞいてみると……!

《喜寿を迎えますが お陰様で益々元気!(中略)コロナがある程度収束すると この2月に撮影予定だったドラマや もう1本2Hドラマ撮影のスケジュールです まだまだ元気いっぱい! でどんどん仕事やりまっせ!!

 引き際はまだまだ先、のようで。