「昨年5月、コロナ禍で紀子さまと眞子さまが一緒に作られたフラワーアレンジメントを関連施設に贈呈していただいた」と話すのは『結核予防会』の工藤翔二理事長。同団体の総裁を務める紀子さまの最近のご様子を次のように明かす。
「オンラインで新年恒例のご挨拶をさせていただきました。昨年末に新型コロナウイルスの状況については十分お伝えしていたので、昨年の妃殿下のご活動に対しての感謝を申し上げました。
妃殿下は大変お元気ですが、なかなか国民の前にお出ましになれないことはもどかしく、お気の毒だと感じます。オンラインでもいつも笑顔で、前を向いていらっしゃるご様子でした」
紀子さまはご家族を支える傍ら、公務に対しても真摯に取り組まれている。そのお姿を“お手本”にした眞子さまもまた、内親王として立派にお仕事に努められてきた。
「公務で手話を披露される際、紀子さまは原稿にいっさい目を落とされません」
そう話すのは、皇室番組で15年以上ディレクターを務め、現場取材も行っている大里武志さん。
「皇族方がスピーチされる場合、原稿を読まれるケースがほとんどですが、紀子さまは5分間ほどあるスピーチの全文を完全に記憶して、さらに来場者と目を合わせながら手話を行われます。実は、眞子さまも紀子さまと同じく、手話スピーチで原稿に目線を落とされることはないのです。おそらく、紀子さまをお手本にされていらっしゃるのだと思います」
秋篠宮家といえば、紀子さまから眞子さま、佳子さまへと手話が受け継がれている。
ご結婚後の紀子さまに、10年ほど手話指導を行っていた『日本ろう者劇団』顧問の井崎哲也さんに話を聞いた。
「紀子さまは、聞こえない人のためというよりは、外国語と同じように“言語”として手話を学ばれたいとのことでした。なるべく通訳に頼らずに手話を身につけられ、ときには“もう1度お願いします”と、非常に熱心だったことが印象に残っています」
子育てにも手話を取り入れられていたという。