そのエッセイは、まるで“予言書”
そんな夫婦にとって“いわくつき”の写真集なわけだが、現地での夫婦の人気もあってか売れ行きは好調だという。内容は本人が過去・現在・未来について綴り、読者を勇気づけるような文章もふんだんに盛り込まれたもの。
しかし、中身について台湾在住のライターに話を聞くと、「今思えば、エッセイには現状になることを予言しているかのようなことも書かれており、かなり意味深です……」とのこと。
現在、中国語でしか発表されていないそのエッセイの中身を紐解いてみることにした──(以下、エッセイの引用については前出のライターが翻訳したもの)。
不倫疑惑の直前に『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した福原は、「子どもが幼稚園に入るタイミングなので」と、夫を台湾に残し日本に拠点を移すことを示唆し、“別居”を匂わせていた。エッセイにもそれを感じさせる文章が。
《子供たちの中国語が大きく進歩しているのを見て「日本語は? 私も彼女に日本語を教えたい」という思いを抑えきれなかった。子供が生まれる前から、理由はわからないけど、子供たちには日本語を教えたいと思っていた。
一種の故郷への思いでしょうか。日本語は私の母国語です。なので現在、家では私が日本語担当し、江が中国語担当。ふたりともたまたま家を留守にして、江の家族が面倒をみているときは、当然、中国語で喋ります。私はすでに子供が学校にいくときのことに頭を悩ませていて、江と日本の学校に入れようかどうか話し合うこともあります》
そんな夫との関係でいえば、日本でも大いに話題になった一件が。
2018年に中国で配信された有名人夫婦に密着するリアリティ番組『幸福三重奏』で「毎日100回キスしたい」という夫の希望のもと、何度もキスするラブラブ夫婦ぶりをみせつけていた。しかし、エッセイではラブラブな“表向きの姿”だけでは察することのできない内情を綴っている。
《実際、私と江の幸せはみなさんが思うような「甘い」ものじゃないです。さらに“相手のことならなんでも最高!”というほうどのものでもない。これとは反対に、江は私には(思っていることを)そのまま話しますし、私を多くの方々が思い描く「福原愛」としては扱っていません》
そして、福原に近い人間が夫の数々のモラハラぶりを『文春』に証言しているが、それを知ったうえで読むと、決して微笑ましいとは思えなくなるようなエピソードも……。
《私が太っていたら、彼は絶対に「痩せてる」とは言わない。また、着ている服がヘンなら、絶対に「美しい」とは言わない(ハートが強い!)。仮に私のマネージャーなら、妻や女友達に「この服どう?」と聞かれたら、無条件で「いいね。それ以外なにがある?」と答えますが、私の夫はそうじゃない。「君がダサい格好をなぜ他人に見せなきゃいけないの?」って、本当に思ってることを私に提案してくるんですね。それはつまり、私が外に出かける様子が美しくあることを望んでいるんです》