昨年、王室から離脱したヘンリー王子とメーガン妃がアメリカ・CBS放送のインタビューに登場。メーガン妃は王室内で人種差別を受け、自殺願望があったことを告白し、衝撃を与えている。このタイミングでの爆弾発言の真意は何なのか? 取材を続けると、日本ではあまり知られていない意外な真実が浮かび上がってきた――。
テレビで暴露された人種差別
「生まれたら肌の色がどれだけ濃いかという懸念や会話があった」
昨年3月に英国王室から離脱したヘンリー王子とメーガン妃。3月7日、アメリカのCBSで放送された王室離脱後初となるインタビューの発言が波紋を呼んでいる。
「メーガン妃の母親はアフリカ系米国人。そのため第1子となるアーチーくんを妊娠している際、王室内で肌の色を懸念する声があったと爆弾発言をしたんです。結婚するまで英王室についてあまり知らなかった彼女は自分の考えの甘さを認めつつ、王室に入ってからは助けを求めても得られず、自殺を考えるようになったことも明かしました」(ワイドショー関係者)
元ロイヤルファミリーが王室を告発するという、これまで例のなかった事態に。アフリカ系の母を持つ女性が英国王室に入ったことが発端だが、王室に入る際に反対の声はなかったのだろうか?
「かつてはカトリック教徒との結婚は認められないなど制限がありましたが、'13年に法律が改正され、王位継承順位のトップ6人だけが結婚の際に女王の同意を必要とすることになりました。ヘンリー王子は6位のため同意が必要だったものの、彼がメーガン妃にゾッコン。またエリザベス女王との関係性が良好だったことから、スムーズに結婚の話が進んだとみられています」(テレビ局報道部記者)
ヘンリー王子の兄にあたるウィリアム王子は公務先で、
「われわれは人種差別的な家族ではない」
と、すかさず反論。メーガン妃が死を考えるまで悩むようなひどい人種差別が、王室で行われていたとは考えにくいが……。
「表向きは現地で結婚を祝福されていたメーガン妃ですが、交際当初からSNSなどインターネット上では“黒人の子どもが生まれてくる”といういじわるな意見がありました。メーガン妃はインスタグラムを開設していたこともあり、ネット上でのコメントも含めて差別的な声で病んでいた可能性は考えられます」(同・テレビ局報道部記者)
アフリカ系の母を持つ女性と結婚するとなると世間などから反発が起こることは容易に想像できたはず。にもかかわらず、ヘンリー王子が彼女を選んだ理由をイギリス王室に詳しい、フリーライターの小原ゆかりさんはこう語る。
「母であるダイアナ元妃が交通事故で36歳の若さで亡くなったこともあり、母のような年上の女性が好きだと言われています。また義理の姉のキャサリン妃と仲がよいことで知られていますが、メーガン妃はキャサリン妃にそっくり。ヘンリー王子は若いころからヤンチャな性格で知られているため、ハリウッドで女優として活躍する華やかさと自立したオトナの魅力も備えもつメーガン妃は、まさに理想の女性だったのでしょう」
愛する妻を支えるのが夫の役割とはいえ、暴走ぎみに見えるのも事実。ヘンリー王子がメーガン妃の告白を止めなかったのはなぜなのか。
「彼女は第2子の妊娠中で、体内ではホルモンもさまざまな変化を起こしています。夫としては妻の言いたいことを封じ込めて口論になり夫婦不和や心身のバランスの失調が生じるのを避けたかったのでは。
加えて王室は排他的で閉鎖的な空気の特殊な世界でありながら、常に関心と注目の的です。王子はその息苦しさを妻以上に痛感しているはず。妻が苦しんで、母であるダイアナ元妃のように不幸な結末になってはいけない……という不安から、妻を守ることを優先したのでしょう」(小原さん)