長澤まさみのスケジュールも逼迫して……

 背景にある建物の看板には《MALTA》の文字が。ロケ地の有力候補だったマルタ島を模して、セットが組まれているらしい。

「東出さんは私たちに何度も手を振ってくれました。地方ロケのせいか、かなり開放的な様子でしたね(笑)。リハーサルと本番を繰り返し、午後4時ぐらいに撮影が終了。長澤さんは外国人エキストラに大きな声で“お疲れさまでした~!”と挨拶していました」(前出・観光客)

2021年3月『コンフィデンスマンJP』の映画第3弾の撮影に臨む東出昌大
2021年3月『コンフィデンスマンJP』の映画第3弾の撮影に臨む東出昌大
【写真】ロケ中に“疲れ顔”の東出昌大、一般人といちゃ飲みする姿も激写

 翌17日はテーマパーク内で撮影。前日は曇りだったが、この日は快晴で暑いほど。

長澤さんはスカートの裾がヒラヒラ揺れるリゾート感のある衣装。角野卓造さんもいました。これまでのシリーズに出演していなかったので、今回から参加したようです。赤いチェックのロングコートをカッコよく羽織る練習をしていました。スキップする場面もあって、“かわいい!”という声が上がっていましたよ」(別の観光客)

 撮影は順調に進んでいるようだが、ここに至るまでには紆余曲折があった。

映画版の前2作には三浦春馬さんと竹内結子さんが重要な役で出演していました。今回の『英雄編』も彼らを軸に物語が作られることになっていましたが、2人が急逝したことでイチから練り直すことに。脚本家の古沢良太さんも“さすがにこの状況は……”と、かなり参っていました。キャストもスタッフも三浦さんと竹内さんがかけがえのない存在だと考えていて、何らかの形で今回も登場させることを検討したそうです」(映画関係者・以下同)

 2人は映画の中では天才詐欺師として生き続けている、という設定になるという。

「ただ、三浦さんや竹内さんに代わるような人気と実力を兼ね備えた新たなキャストも考えなくてはなりません。でも、そんな俳優さんは簡単に押さえられませんよ」

 すぐには見つからないのなら、撮影時期を遅らせるという選択肢もあった。

“コロナが落ち着くまで待とう”という声も出ていました。でも、長澤さんのスケジュールがかなり先まで埋まっているんです。現在も4月からTBS系で放送される『ドラゴン桜2』の撮影も並行しているくらいですから。長澤さんは現場では笑顔を見せていますが、心の中では殺人的なスケジュールに“悲鳴”をあげているんです