元カレの裏切りから夫を信用できず…

 2017年放送の『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』(フジテレビ系)に出演した際、キンタロー。は、元カレに裏切られ続けたことから、「オトコは信用できない」と思っていると話していました。まず、電話をかけて夫の居場所を確認。電話に出ないときはGPSサービスを使って居場所をチェックするそうです。もし夫が「〇〇にいる」と申告してきた場所とGPSの示す場所が違っていた場合は、再度、確認すると話していました。夫が1人で家にいるときは、女性を連れ込んでいないかペットカメラで確認するなど、「夫が浮気をしている前提」での証拠探しに余念がありません。

2016年、キンタロー。の挙式の様子(本人のインスタグラムより)
2016年、キンタロー。の挙式の様子(本人のインスタグラムより)
【写真】2016年、夫と挙式の日を迎え、幸せいっぱいのキンタロー。

 芸能人ですから、キャラでやっているのかと思ったのですが、オフィシャルブログに《好きで(浮気の証拠を)探している訳ではない》《(浮気の証拠を)探すのは疲れる》と書いていますから、「やめたいけど、やめられない」状態だったのでしょう。もし本当に束縛をやめたいのなら、まずは自分の不安が「正しい」のかチェックすることから始めるといいのではないでしょうか。

「ウソの不安」が生まれやすいのはなぜか

 私たちは誰でも、自分のことはわからないのに、他人のことは客観的に判断できるという特性を持っています。ですから、このケースを男女逆転して考えてみましょう。

 あなたが彼氏に「元カノに浮気されたことがあるから、キミの居場所をGPSで監視させて」と言われたらどうですか? どうぞどうぞという言う人はごくわずかで、多くの人が「それは、元カノの話であって、私には関係ない」と思うでしょう。自分がされた場合に「意味不明、おかしい」とわかる行為を、なぜ相手に押しつけてしまうのか。それは「元カレに浮気されたから、夫も浮気するに違いない」という考えが単なる思いこみ、もしくは「ウソの不安」に過ぎないからです。失恋や対人関係での傷など、強いストレスを経験すると「ウソの不安」が生まれやすいと考えられています。

「『ウソの不安』であろうと、愛しているなら、私の不安につきあうべきだ」と言う人もいるでしょう。

 それでは、彼氏や夫にこんなふうに言われたら、どう思いますか?

「元カノとつきあっているときに、借金を作ってしまった。僕のことを愛しているなら、キミが返してくれないか?」

 おそらく、ほとんどの人が「何言ってんの? それは自分でどうにかしてくれ」と思うことでしょう。