朝ドラヒロインとジェンヌの共通点
これまで多くのジェンヌたちが、朝ドラで存在感を出してきた。そんなジェンヌと朝ドラの“関係”について聞いてみると──。
「朝ドラのヒロインは、何か目標があってそこへ向かっていきますよね。タカラジェンヌも、自ら宝塚歌劇団の舞台を志して入団し、切磋琢磨していくので通じていると思います。
劇団を離れて思うことは、宝塚ってすごく美しい世界だということ。青春がいっぱい詰まっていて、そこを脇目も振らずに駆け抜けていく。朝ドラヒロインの世界と共感する部分はすごくあります」
映美自身、『おちょやん』を見て、ヒロインの生き方に力をもらっているという。
「私と同じように、朝ドラからそういう“元気”をもらっている人がたくさんいると思います。だから、みなさんをそうやって応援できる作品の一部になりたい。また出させていただける機会があるのなら、みなさんの元気の源になりたいですね」
『清く正しく美しく』という歌劇団のモットーと、朝ドラの“爽やか”“ピュア”というイメージの世界観とは相性がいいということ。
舞台で“スター”として輝きを放ったジェンヌたちは、朝ドラでも新たな輝きを見せる──。
えみ・くらら '79年6月15日生まれ。'99年に宝塚歌劇団に入団。'01年に月組娘役トップ就任。'04年に退団後、ドラマ、舞台、映画と活躍の場を広げている。朝ドラは『純と愛』に続いて『おちょやん』が2作目の出演
《取材・文/蒔田稔》