北川綾巴のクラウドファンディング 50万円で「北川綾巴と個室で焼肉を食べながら語る権利」
北川綾巴のクラウドファンディング 50万円で「北川綾巴と個室で焼肉を食べながら語る権利」
【写真】“パパ活”と言われてしまった横山裕のデート現場

1万円で握手1分40秒だとすると

「北川さんが所属していた48グループの握手会は、個別握手の場合、握手券1枚でだいたい10秒です。よく知られるとおり、握手券は購入したCDに入っているもので、仮に1枚1000円だとして、1分握手したいのなら6枚(6000円)購入が必要。1万円(10枚分)出せば1分40秒握手ができます。これを90分に換算すると54万円になるため、焼肉90分50万円という価格とちょうどいい金額になります(笑)。『全国握手会』という握手会の場合はもっと短くて5秒ほどで終わることもありますから、コアなファンには価値があるかと思います。ここに焼肉代も含まれるので、一見、高いようだけど、よく考えられた設定ですよね」(同前)

 このような独特の金銭感覚は、アイドルファンの世界ではそれほど珍しいものではない。CDの購入額が、ひとりで100万円を越したり、コンサートでいい席を手に入れるため数十万円を使う人もいるという。

「最近は某ジャニーズとアイドルグループメンバーの“パパ活”が話題になったこともあり、今回の北川さんの個室焼肉も“パパ活だ”という声がネットに上がっていましたが、ファンにとっては納得の額ではないでしょうか」(同前)

 以前からCDの購入枚数に関しては賛否あるが、48グループに限らず、それはファンが推すアイドルへの愛を示す指標になっている。そこを基準として考えると、前出のジャーナリストの計算も理解できる。

「現在は握手ではなくオンライン上やアクリル板越しの『お話会』や『ネットサイン会』がCD特典になっていますが、コロナ禍でもアイドルビジネスは好調のようです。アイドルだけでなく、アニメファンや接客系の飲食店のキャスト、コレクターの世界にも“推し”への投資が行われ、投資する側は満たされているようですね」

 と、テレビ局関係者は“ファンが存在するジャンルは”どんな状況下でも強いと言う。

 4月2日時点、北川綾巴の「個室焼肉90分50万円」の支援者は1名いる模様。一緒に美味しい焼肉を食べながら、これからつくられるアイドルグループの構想や夢についてお話できるのは、夢のような90分といえるのかもしれない。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉