兄・佑はもともと「オトコマエ」
コロナ禍の中、感染対策を施しながらも活気ある現場となり、感慨もひとしおだったようだ。
「こういうご時世で、やっぱり仕事の間隔があいたんです。その結果、久々に現場に入ったときに、一瞬でも“早く終わんないかな”って思っている自分に気づいて……。とても“恥ずかしい”と思いました。
役者は待つのも仕事。現場にいられる自分は、本当に運がいい。あらためて、それを感じさせてくれる作品でした」
プライベートでは2020年2月、同い年のタレント・入来茉里と結婚。
「いろいろ変わりましたね(笑)。まあ朝起きたら、いますからね。それだけで全然違います。そばに誰かがいてくれるというのは、ありがたいことです」
先に結婚した兄・佑は最近、意外な(!?)イケメンぶりでも脚光を浴びている。身内としての思いを聞いてみた。
「いやぁ~、うれしいことなんじゃないかと思いますね。ある意味、驚きもありますし。
兄ちゃんは、もともと男前なんです。なので、世間の見る目が変わっても“もともとなんだけどなぁ……”って感じですけど、(ヒロインの元カレとか)そういう扱いの男前が来るのに驚いているって感じです」
そう話す時生もスラッとした体躯で、不思議な色気を放つ。
「ああ、ありがとうございます。そんなこと言われると、うれしいです。でも“男前”とは言われないでしょう。基本的に放っておいてほしいほうなんです(笑)」
いえいえ、目が離せない魅力があります!
〜柄本時生とバイプレイヤーズを知るヒント〜
※1 2003年撮影、2005年公開の『jam films s』。7つの短編によるオムニバス映画で、時生は『すべり台』に主演。
※2 2017年1月クールの深夜ドラマ『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』。出演は遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研。
※3 2021年1月~3月、役者たちでにぎわう撮影所・バイプレウッドを舞台にした第3シリーズ『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』が放送に。間髪をいれず映画が4月9日公開。
※4 撮影所にすむ犬が主役で、タイトルは『月のない夜の銀河鉄道』。時生は濱田岳監督を支える助監督。菜々緒、高杉真宙、芳根京子らがスタッフで参加するという設定。
※5 2007年放送のnhkドラマ『すみれの花咲く頃』。宝塚音楽学校を目指す少女(多部未華子)の物語で、濱田と時生は演劇部の友人役。
※6 バイプレウッドで撮影されている任侠映画。4つの組織が抗争を繰り返し、100人ものコワモテが「最後の1人」になるまで殺し合う。
※7 現場での俳優・スタッフ間の挨拶の定番。時間帯にかかわりなく「おはようございます」が使われることが多い。