移動珈琲店の店主・青山(中村倫也)が丁寧にいれるコーヒーは、香り高くもやさしい味わい。行く先々で出会うワケありな人々をホワッと包み込み、そして癒していく……。今週スタートする新ドラマ『珈琲いかがでしょう』。

「原作マンガを読むと、的確な表現ではないと思うんですけど、すごく可愛いタッチで。でも、社会でうまく生きられていない人たちが救われていく。そのギャップが面白いなと思いましたね

一途かといえば、そんなこともない

 磯村勇斗が演じているのは謎のチンピラ・杉三平(通称ぺい)。どうやら2人の過去は深くつながっているようだが……。

「まあ異様なキャラクターだと思いますね(笑)」

 今作は、かなり明るい金髪&そばかすというビジュアルで挑んだ。

「金髪だと『今日から俺は!!』の相良猛のイメージを持っている人もいると思うんですが、そこはあまりイメージさせないようにしたくて、少し悩みましたね。やはり、ぺいはぺいなので。視聴者にすごく憎たらしく、悪く映らなきゃいけないところは難しいなと思いました」

 そんなぺいと似ているところを尋ねてみると、

「えーと。人の道をはずれて生きてきたところは似ていて……もちろんウソですよ(笑)。それはないんですけど(笑)」

 まじめに語っていたかと思えば、急にいたずらっ子のように。くるくると変わる表情に驚かされる。

「改めて、似てるところはないと思います。ぺいのように一途かといえば、そんなこともないと思うし。ただ、彼がなぜ青山を執拗に追いかけ回すのかは、注目して見てもらえたらなと思います。

 心の支えや癒しになれるドラマだと思うので、窮屈にならず構えず、ぜひゆっくり見てもらえたら」