「いつも高永さんからきちんと挨拶してくれてました。性格もおとなしい人なので、何であんな荒っぽいことをしてしまったのか……」
と、近所の住民は怪訝(けげん)そうな表情を浮かべる。
マスクを拒否して「オレはコロナに感染している」
4月3日、愛知県警中村署は威力業務妨害の疑いで、滋賀県草津市の無職・高永浩一容疑者(50)の逮捕を発表した。
容疑者は前日2日午後4時24分ごろから、同4時58分までの間、京都~名古屋間を走行中の新幹線『のぞみ 34号』の車内で、車掌にマスク着用を求められたが、拒否。トイレや喫煙ルームにおよそ35分も居座った。その際に、
「お客さんを人質にとって、暴れてもいいんだぞ!」
と怒鳴り散らした。
さらに、名古屋駅で助役に降車指示をされても応じなかったため、JR東海は110番通報。そのときも、
「オレはコロナに感染しているんだぞ!」
と抵抗。そのため、駆けつけた警察官4人はコロナ感染対策の防護服をまとった厳戒態勢で現れ、名古屋駅は騒然となったという。
地元のメディア記者は次のように説明する。
「結局、こうしたドタバタ騒ぎで新幹線は約23分遅延して出発することになり、乗客約800人に影響が出ました。高永容疑者は新幹線の安全な運行を妨害したという疑いで逮捕されたのです。本人も容疑を認めています」
昨年は飛行機内でマスク着用を拒否して運航を妨害した男が話題になったが、今回は新幹線内に現れたのだ。
新“マスク拒否男”、高永容疑者はいったいどんな人物なのか。彼は、滋賀県草津市にある一戸建てに両親と同居している。