マスク着用では“うまみ”がない
「聖火リレーに参加を決めた芸能人もマスクで顔を隠されては“うまみ”がありませんからね。でも、テレビでは見栄えの面でマスクなしで走っているところばかり抜かれますが、実際には各自治体は出走直前までマスク着用を促し、マスクなしのフォトセッション時も十分な距離をとって気をつけていますよ。
それでも、有名芸能人であれば聖火リレー以外のところでも現地の営業イベント等に呼ばれる可能性もあるわけで、全国に“出張”させる立場の組織委員会としてはマスク着用を曖昧なルールにするのではなく、多くの国民に納得してもらえるような明確な基準を設ける必要も考えないといけないのかも」(全国紙記者)
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会広報局に「聖火ランナーはマスクをしなくてもいい」とする理由を問い合わせると、メールにて次の回答が送られてきた。
「走行時は周囲と一定の距離を確保しているため、マスクを着用しないことを可能としています。ただしご希望される方には走行時もマスクを着用いただいております」
あくまでもランナーの判断に委ねている、ということだろうか。では、「今後、ランナーにマスクを義務付けるか」について、
「今のところその予定はございません。上記のとおりご希望される方にはマスクを着用いただきます」
東京五輪の開幕まで100日となった4月14日、小池百合子都知事は「コロナとの闘いを超えて開催できる大会にしていく。そしてまたそれを皆さんと共に果たしていく、そのような大会へと向かっていきたい」と、あらためて開催への強い意志を示してみせた。
ドタバタが続く組織委員会と共に、強いリーダーシップをもって国民や自治体、そして矢面に立ちながらも五輪のために走る聖火ランナーたちを牽引してほしい。