実に16年ぶりという長い期間を空けての続編となった。
「ブスとバカこそ東大に行け!」という過激なフレーズも話題となり、人気を博したドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)の続編が4月25日にスタートした。
「同名漫画のドラマ化作品で、阿部寛さんが元暴走族の弁護士役を演じました。経営難の高校に債権者代理として乗り込み、東大合格者を輩出する進学校にする再建プランを立ち上げ、低偏差値の高校生を東京大学に現役合格させるというストーリー。前作は平均視聴率は16.4%、最終回で20%超えの結果を残しました。
続編では、学校再建のエキスパートとなった阿部さんが、別の高校で再び進学校化を進めようとしますが、江口のりこさん演じる理事長と対立。前作で阿部さんの“教え子役”だった長澤まさみさんは、阿部さんの部下役で出演します」(テレビ誌ライター)
『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)や『結婚できない男』シリーズ(フジテレビ系)など、シリーズものの当たり役が多い阿部。今回も人気シリーズとなるか期待されているが、阿部と言えばドラマとは別でネットで話題となっていることがある。
「一部では以前から知られていましたが、ドラマ放送のこともあって、阿部さんのホームページが話題となっています。
その理由は、まず第一にデザインです。アクセスしてもらえればわかりますが、この令和の時代にはまったくもって目にしない、インターネットが普及しだした1990年代のようなデザインが今でも採用されています。当時は阿部さんのサイトのようなデザインは多く見られました。ただそれは、プロのデザイナーが商売として作るというよりも、徐々に普及しだしていたホームページ作成ソフトを使い、インターネット好きが趣味で作るという傾向が強かったものですね。一種のタイムスリップを感じられるデザインです」(ITジャーナリスト)
阿部のホームページの“魅力”は、それだけではない。
「インターネット黎明期にあったようなデザインで写真も少ない。そのためホームページの容量が非常に小さく、表示されるまでが非常に速い。SNSなどでは“爆速すぎる”“スマホに速度制限かかったけど、楽々アクセスできた”、またギャグ的な意味合いではありますが、“リンク押す前に開いてるんじゃないかというくらい、目にも止まらぬスピード感”なんて言う人もいるくらいです(笑)」(同・ITジャーナリスト)
見た目こそ古めかしさを感じさせるものの、実はかなり“新しい”部分もある。
「阿部さんのホームページがすごいのは、このようなデザインのもの、つまり‘90年代ごろに作られたホームページはすでに無くなっているか、現存していてもほったらかしとなっているものがほとんどのなか、きちんと最新情報が更新されているところですね。現在もドラマは4月スタートの『ドラゴン桜』出演、映画は5月公開、10月公開、'22年公開の情報がアップされています。
さらには、アクセスが速いのは容量と言いましたが、もう1つ理由があって、阿部さんのホームページはネットワークが混雑しにくく、より通信速度が速くなる新しいシステムを導入しているんです。ただこれは制作者によるものというより、阿部さんのサイトが使用しているホームページ作成サービスが対応したことが理由と思われますが」(同・ITジャーナリスト)
ホームページの成り立ちに事務所が言及
そう、阿部のホームページのおもしろいところは、制作者が所属事務所の関係者ではないのだ。
「阿部さんのホームページはファンの方が当初ファンサイトとして作り、後に事務所公認となり、オフィシャルホームページ化した珍しい例ですね。ちなみに阿部さんだけでなく、彼と同じ所属事務所の名取裕子さんのホームページも同じようなテイストのデザインですよ。もちろん更新は最新情報です」(芸能プロ関係者)
阿部の所属事務所にホームページの今後について話を聞くと、
「阿部、名取ともファンの方が作って下さっているので、今後変更の予定はありません」
という返答があった。
実は古いデザインのまま公式ホームページとして使ってきた芸能人は少し前までは多少存在した。しかし、現在はデザインを変えて“現代風”にした人がほとんどだ。
その変わらぬデザインに“ネットの文化財”という声もある阿部のホームページ。阿部寛のファン……というより、阿部寛ホームページファンの皆さん、安心してください。この素晴らしいサイトは、今後も変わらないそうです!