解散後も、アカペラの日本一を決める『全国ハモネプリーグ』(フジテレビ系)で歌唱されたり、2011年には、手越祐也増田貴久で結成されたジャニーズのユニット・テゴマスがカバーするなど『青いベンチ』は注目を浴び続けた。

元NEWSの手越祐也、増田貴久のユニット『テゴマス』。『青いベンチ』もカバーした
元NEWSの手越祐也、増田貴久のユニット『テゴマス』。『青いベンチ』もカバーした
【写真】再結成後に大宮駅で路上ライブを開催した『サスケ』

「僕はソロでライブをしたり、ミニアルバムを出したりしていました。もともと、“歌うことは大好きだけど、人前に出るのが得意ではない”という相反した部分があるんですが、相方の奥山の存在があったからこそ一歩踏み出せたり、ステージに立てたりしていたんだなと実感しましたね」(北清水)

もう1度やってみるか

 相棒を思う気持ちは変わらぬまま、デビュー10周年にあたる2014年に山は動く。

「記念に単発のライブをしようか、という話をしていたんです。あれよあれよという間に再結成になりました。解散期間中も『青いベンチ』がいろいろなランキングに入ったり曲が残り続けていて、それが僕らの財産としてすごいことだなという思いがあって」(北清水)

 ソロ活動を続けていた北清水に憂いは無かったようだが、一方の奥山は違った。

「5年間表舞台から離れていたので、やりたいけどできるかなという不安がありました。僕のなかではゼロに戻って、昔ストリートを始めたときと同じ気持ちで、“もう1度やってみるか!”という感じでしたね」(奥山)

 現在は、コロナ禍でイベントや集客をしてのライブが困難な状況。それでも2人は、前を向いて精力的に活動している。

「昨年から配信ライブで音楽を届けています。僕らにとって歌をステージで歌って直接届けることは活動の核でありすべてなので、早くたくさんの人に届けられる状態になってほしいですね」(北清水)

「配信ならではの楽しさもあったりするんですが、先日ひさびさにお客さんの前で歌う機会があったときに、ライブの楽しさに改めて気が付いて、熱量が違うなと思いました。なかなか元どおりの世の中にはならないと思いますが、配信と生のライブがバランスよくできるようになればいいなと思います」(奥山)

 お客さんのすぐ近くで、“この声が枯れるくらい”全力で歌うサスケを見たい。