無遠慮な発言がトラブルに【親子編】
家族といえど、相手の立場を無視した言い方はNG。意見の押しつけや強い言い方も気をつけて。
●“親に”うっかりワード「その考え方、間違っているよ」
→OKワード「お母さんは、そういう考え方なんだね」
・頭ごなしに否定してもメリットなし
たとえ間違っていると思っても、最初から全否定はダメ。いったんは「へえ、そんなふうに考えてるんだ」と相手の話を聞いて考え方を受け止めるのが肝心。それから、「私はこう考えている」と反対意見を伝えるようにして。一度理解されたという満足感から、反対意見にも聞く耳を持とうとするはず。
●“子どもに”うっかりワード「結婚しないの?」「子どもまだ?」
→OKワードなにも言わない
・人生プランには口出しをしない
親としては心配して、つい口にしがちな言葉だが、本来、結婚や出産は当人の自由。したくてもできないのかもしれないし、そもそも希望していないのかもしれない。家族といえど口出しはタブー。話題にしないのがいちばん。ただし子どもから相談を受けたなら、しっかり受け止めて、親としてアドバイスするのはOK。
◆親世代はやりがち!
「~しなさい、でも~」矛盾した言い方、してない?
「早く結婚しなさい、でも今の彼はだめよ」なんて、矛盾した言い方をしたことはないだろうか。受け手にとっては、「結婚しなくても、今の彼と結婚しても怒られる」ため、“どうしたらいいの!?”と、強いストレスと混乱が生じてしまう。
「子どもつくらないとね、でもこんな時代に生まれたらかわいそう」なんて表現も同じ。超NGな矛盾表現なのでご注意を。
お話を伺ったのは……大野萌子さん
心理カウンセラー、一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事。人間関係改善スキルを得意とする。机上の空論ではない“生きたメンタルヘルス対策”を提供している。近著『よけいなひと言を好かれるセリフに変える 言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がベストセラーに。
心理カウンセラー、一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事。人間関係改善スキルを得意とする。机上の空論ではない“生きたメンタルヘルス対策”を提供している。近著『よけいなひと言を好かれるセリフに変える 言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がベストセラーに。
《取材・文/樫野早苗》