吉永小百合のプライベートは……
'73年、28歳のときにフジテレビのプロデューサーだった岡田太郎さんと電撃結婚して以来、吉永が自らの私生活を語ることは少ない。ふたりで暮らす東京都内の自宅近くを週刊女性が訪ねても、夫婦そろってはおろか、吉永ひとりの目撃談もごくわずかだ。
「だいぶ前に駅のホームでお見かけしたことがあるんです。すっぴんで帽子をかぶっていらっしゃって。あれは“サユリスト”でも気づかないんじゃないかな」(近所の住民)
飲食店の店員も口をそろえる。
「吉永さんと同じマンションに住んでる人たちからは“エレベーターで会う”と聞くんだけど、街中で見かけたことは1度もない。吉永さんは“オーラ”を消すのがすごくうまいらしいよ(笑)」
吉永の姿が唯一、頻繁に目撃されていたのは意外な場所。
「区民プールでよく泳いでいるって。ほら、区民プールって60歳以上はタダで泳げるじゃない?(笑)。20分とか30分とかで帰ってしまうみたいだけど」(別の住民)
最近、吉永はこうしたトレーニングに力を入れている。
「2年前からジムに通い始めているそうでね。週に1度、スクワットだとか階段昇降だとか筋トレを。水泳もその一環で、1度に2000メートルも泳いじゃうんですって」(プロダクション関係者)
“永遠のヒロイン”吉永も76歳。女優業を続けていくには体力づくりは欠かせない。だが、理由はほかにもあった。
「ご主人の岡田さんのためでもあるんです。吉永さんの15歳上の岡田さんは90歳。7、8年ほど前には大病を患って長く入院していたこともあったそうですから。一時は“吉永小百合が老老介護している”なんて噂があったほど。吉永さんが生活全般を支える必要もあるんでしょうね」(同・プロダクション関係者)
だが、週刊女性は5月下旬、そんな噂話を吹き飛ばす岡田さんを目撃。半袖のTシャツにブルーのジーンズというなんとも若々しいいでたちで自宅マンションを出ると、スタスタと近くのコンビニへ。90歳とは思えない、ピンと伸びた背すじと軽やかな足取りだ。
吉永にも変化が。あれだけ私生活を明かそうとしなかった彼女が、先ごろ出演したトーク番組で岡田さんとの生活を照れながらこう語った。
「『停車場』では聴診器や血圧計などを扱わなければいけないので、夫に患者役をしてもらって練習しました(笑)。リタイアしてからは、料理をよくするようになりました。料理番組を見ては、おいしいものを作ってくれます。シチューとかソテーとか……」
劇中登場する“まほろば”とは“理想郷”という意味だ。結婚から48年、吉永と岡田さんの“まほろば”は今、この瞬間なのかもしれない。