共有部分を重点除菌
新津さんはご主人とのふたり暮らし。コロナ感染が広まってからの生活は、がらりと変わったという。
「自分で思いつく予防策は全部やろうと思って。それも“羽田空港を感染源にしたくないから”です。私自身がもしも感染したら、スタッフにもお客様にも迷惑どころか、命を奪ってしまう可能性すらある。その危機意識は、職場での作業中もそうだし、家に帰ってからの生活でもそう。
そこまでしなくても、と思うかもしれないけれど、なにかあってからでは遅いです。わが家は1日3回、各自で検温したり寝室も別にしました。幸運にも夫がとても理解してくれているのがありがたいですね」
例えば、朝起きてからの行動はこうだ。
目覚めてからすぐに重曹水でうがいをする。口の中を中和して虫歯にならないように気をつけ、不用意に歯科に行かないように心がける。そして部屋中の窓を開けて換気。雨の日は1日中エアコンをつけっぱなしにして空気を滞留させないようにする。
「換気はコロナ対策でもっとも大切だと考えています。そして換気場所をきれいにすることも。風の通り道が不潔ならば、意味がない。部屋の換気フィルターは定期的に掃除したり、空気清浄機や扇風機、エアコンもできる範囲できれいにすることを心がけて」
朝食をふくめ、食事は対面で座らないようにしたり、時間差で食べるようにしている。
「ポイントは飛沫と接触ですから、洗面所など家庭の中で水気がはねるところ、手すりやインターホンなど家族がよく触れるところを確認して、よく拭くようにします。それを確認することで、逆に除菌をしょっちゅうやらなくていいところも見えてくると思うんです。
多くの人が、テレワークや在宅で家の中でも忙しくなっています。ムダなことをやらず、ストレスをためないことも大切です」
家庭の中の共用部は感染リスクがいっぱい
●ドアノブ
ドアノブは感染リスクの高い場所。「ドアノブに限らず壁や手すりなど“胸の高さ”にある箇所は手を触れやすいので意識して拭き上げて」
●お風呂場の共用物
例えばシャンプーやボディソープのボトルも、使うたびに洗浄するのが理想的だという。
●トイレのレバー
トイレのレバーは、使用前、使用後に拭き取ると安心。トイレには共用タオルを置かず、使い捨てのペーパーか家族別のハンドタオルを使うのがおすすめだ。