「最初にリカをドラマでやらせていただいて、テレビで“雨宮リカ、28歳”と言葉が流れたとき、娘が“えっ!?”って反応をして私の顔とテレビを見比べるんですよ。“よくママ28歳なんて言ってるね”みたいな顔で(笑)。
その後、放送が始まってからは友達や初めて会う人からもよく年齢を聞かれるようになって。あまりにも聞かれるので、ライブをやるときにはあえて、“はい、28歳です!! ”と挨拶で使わせていただいています(笑)」
年齢、経歴、住所、すべてが偽り。愛する人を手に入れるためならば手段を選ばない、最恐の純愛モンスターを高岡早紀が演じ話題となった『リカ』がついに映画化。
狂気と化したリカの衝撃的なセリフの数々に加え、ワイヤーアクションに挑戦するなど、ドラマ版よりもさらにパワーアップしている。
「本格的なワイヤーアクションは初めて。あまり好きなほうではないので、ちょっと怖いなと思っていたんです。でも、現場に行って“試しにやってみましょう”なんて言われて飛んでみたら、身体に負荷がかからず、まさにピーターパン気分で楽しかったんです。なので、もっとやりたいなんて言ったら、スタントマンの方に“早紀さん、私の仕事がなくなります”と言われて、“あっ、すみません”ってお譲りしました(笑)」
普段の生活習慣が、華麗なアクションに活きたのではとも語る。
「撮影前に筋トレなどはしていませんが、普段から大型犬2頭を引いて1日2、3時間散歩しているんです。体重は30kgずつなので、合計60kg。なので、こう見えてけっこう体幹はあるほうなので、それがアクションに活きたのかなと思います」
子どもたちの寝顔を見るのが癒しの時間
高岡自身はリカが自称する28歳のときにはこんな思い出が。
「27歳で次男が生まれて、長男はまだ2歳だったので、子育てに奮闘していましたね。“男の子2人で大変でしょう”とよく言われましたが、うちの子たちはアクティブというより文系といいますか、机でおとなしく遊ぶような子だったんです。
それでも毎日が戸惑いでしたし大変でした。ただ、遅い時間に撮影を終えて帰ったとき、子どもが平和な顔をして寝ているところを見ると、本当に心が洗われます。まさに癒しの時間です」
一方、子どもがいることで、こんな変化もあったそう。
「子どもを持ってから、知らないうちに役のオンオフがうまくできるようになったんです。
だから、家に帰っても役を引きずることがなくなりました。と言いながら、リカは強烈すぎるのか、役の言葉遣いが残ったりするときもあります。だからって、“死ねばいい”とかは言いませんよ(笑)」
テンション上がっちゃいます!
「いい仕事をした後のシャンパン。今はできませんけど、友達とか気心の知れた人たちと飲んだりしゃべったりしているときがテンション上がります。もちろん、子どもの寝顔を見ながらシャンパンは開けませんよ(笑)。楽しい時間を過ごしてひと区切りつけ、また頑張ろうって感じです」
(撮影/高梨俊浩 ヘアメイク/白川いくみ スタイリスト/寳田マリ)