朝夫氏は愛人だったその女性と籍を入れ、下の娘、そして新たに生まれた幼子と4人で生活を始めた。
「だけど、朝夫さんは下の子を同じ敷地の“離れ”にたった1人、ほったらかしにしちゃったの。朝夫さんはたまに箱買いしたカップラーメンを差し入れするだけ。あまりに不憫でウチで食事を食べさせたことも何度かあったよ」(同・近隣住民)
「遺産が4億円はある」
朝夫氏はそのころ、周囲にこう吹聴していたという。
「“親父は金持ちだから遺産が4億円はある”って。でも前の奥さんと一緒のときには、亜星さんもちょくちょく遊びに来ていたけれど、その愛人が来てからはピタッと姿を見なくなった。例の事件が起きたのはそれからしばらくしてですよ」(同・近隣住民)
朝夫氏がどうやって4億円という金額をはじき出したのかは判然としないが、亜星さんの6000曲にも及ぶ作品の印税収入を考えれば、ありえない話ではない。そして確かに、絶縁されていたとしても法律上、朝夫氏の遺産相続の権利は保証されている。
冒頭の知人は嘆息する。
「亜星さんも“家族の争いになるくらいなら何も遺さないほうがいいんだ”とよく言っていた。天国の亜星さんが悲しむようなことにならないといいけれど……」
骨肉の争いは世の常か─。