昨今、性的な目的で撮影される女性アスリートの競技写真が問題視されているだけに、悪用される心配もあると続ける。
「女性アスリートは激しいプレーの中で、きわどいショットを撮られやすい。歌って踊るアイドルも同様で、ダンス中は本人が意図しないショットが撮れてしまう可能性があります。スマホ限定であればそこまで鮮明には撮れないので悪用はされづらいと思いますが、本格的なカメラでの撮影を許可すると、過度な露出を狙った写真を撮るために足を運ぶファンもいるかもしれません。運営側がアイドルやアーティストを守りたいと思うのであれば、カメラ席の導入にはかなり慎重になると思います」(大塚さん)
写真を悪用して無断でグッズ作成
実際に、ライブ中の撮影が黙認されていた韓国でも、マスターは減少傾向にあるようだ。
「マスターが撮影した写真は、2次加工したりそれを使ってグッズ制作をするのは禁止されているにも関わらず、勝手に使用してグッズなどを作るファンが後を絶ちません。昨年、BTS(防弾少年団)の無許可写真集を作った制作会社が最高裁で違法性が認められるなど、所属事務所もアーティストの権利保護に積極的に乗り出しています。
韓国ではアーティスト側もマスターが撮影した写真を宣伝に利用している部分もあり、あくまで“グレーゾーン”。とはいえ、BTSに続いて無断でグッズなどを作る会社やファンを訴訟する事務所が出てくれば、マスター文化は衰退していくのでは。韓国以上に肖像権などに厳しい日本で、定着するとは思えません」(音楽ライター)
今回は、宮脇のサービス精神のよさゆえの“太っ腹企画”だったのかも!?