だが、就活で上京しているため、休息したいときもある。
「疲れてしまって、知らない人と話をしたくないときもあります。そんなときはネットカフェを利用します。防音の部屋もあり、女性専用のスペースやパウダールームがついているとより安心できます」
“泊まる”目的の利用者も多いが、旅館業法上は、「宿泊」となると、届け出なければならない。店側は「寝具」を提供しないことで法に反しないようにしている。
「風俗店の待機場所」なんでもありの実態
都内の会社員、あやさん(仮名・32)は、2人で横になることができるカップルシートを利用し、ホテル代わりに使う。
「『完全個室』ではなく、天井の壁が開いていて隣のブースからのぞかれる可能性があったり、こちらの音が聞こえるようなスペースだったとしても、そこで彼氏やセフレと性行為することがありました。なるべく声を上げずに、周囲にバレないようにすることを楽しんでいました。でも声がもれてしまうので、隣の人は絶対気がついていたと思います。天井には防犯カメラが付いていたので、店員さんも知ってたんじゃないかな」
最近では、一部のネットカフェにあるカラオケルームも使う。
「カップルシートは上部が開いていますが、カラオケルームは防音です。ドアに“のぞき窓”があるんですが、服などで隠せます。カラオケルームが空いていない場合は、個室を2人分利用して、どちらかの部屋に行き、2人で過ごしたりしています」
ちなつさん(仮名・28)はデリヘル嬢だ。特定のネットカフェが実は待機場所になっている。ホテルが近い場所にあり、仕事上、便利なのだ。
「提携しているのかわからないですが、デリヘル店から指定されています。仕事が入ったら、店側からLINEで連絡があり、ホテルに向かいます。終わったら、また同じネットカフェで待機です。店内に設置されたシャワーを使えますし、好きな漫画を読み放題、オンラインゲームもし放題なので、なにかと時間をつぶせます。
最近はお客さんがゼロのときもあるため、そのときはマッチングアプリを使って援助交際しています」