「枕元にウクレレを置いているほどだから、毎日必ず触ってるよ。テレビでやってる体操とかストレッチなんかもたまにやるけど、疲れるほどはしないから、運動のうちに入るのかなあ。でも、音楽活動とか、自分がやっていたことをやれてないとなると気持ち悪いというのはあるね」
ブーさんの若さの秘訣は
とはいえ、娘のかおるさんはブーさんの元気な秘訣をこう分析する。
「年齢のわりには、父(ブーさん)の髪はまだフサフサしているのですが、本当に毎日鏡をよく見ています。時間があればブラッシングをしていますし、家にいても身だしなみを欠かさないんです。それもあっていつでも若々しく見えるようで、周りの人は父を見ると元気がもらえるって言っていますね。
加藤茶さんも『ブーたんを見ていたら自分も100歳までいけそうな気がする』って、おっしゃってました(笑)」(かおるさん)
「いやいや、100歳は俺だってさすがに無理だよ。兄弟は戦争で死んでるし、仲間ももう何人も死んでるし、むしろこんな年まで生きてるのは、図々しいんじゃないかって思いますね(笑)」
そう言って笑うブーさん。それは、ドリフのころからずっと周りの人を元気にし続けている、いつもの笑顔そのままだった。
PROFILE●高木ブー(たかぎ・ぶー)●1933年、東京都生まれ。大学在学時よりハワイアンバンドに参加。'64年、『ザ・ドリフターズ』に参加。'66年、来日したビートルズと武道館で共演する。昭和の子どもたちに絶大な人気を誇った。現在はウクレレミュージックの第一人者としても活動。
(取材・文/高松孟晋)