6月28日、TBSは今秋スタートの新番組『THE TIME,』の総合司会に安住紳一郎が決まったことを発表した。およそ1か月前の5月23日には自身のラジオ番組で、「少し変わった秘策なども取り入れながら、もう少し進んでいきたいと考えております」と語っていた安住アナだったが、彼の起用には一つだけ問題があった。
「夏目三久さんの引退で『あさチャン!』が終了し、バトンタッチを受けて10月から安住さんが“朝の顔”になるわけですが、ただ、土曜に『新・情報7days ニュースキャスター』、日曜にラジオの冠番組『安住紳一郎の日曜天国』があり、週7日すべて生放送の仕事になってしまうという問題が生じたのです」(テレビ誌ライター)
このままでは、労働基準法違反になってしまう恐れもあったのだが。
「以前に、一部スポーツ紙で金曜日にだけ代役を入れると報じられましたが、とはいえ、人気・実力ともに民放トップクラスの安住アナ。代わりの人材はおいそれと簡単には見つかるわけもなく難航していたようです」(同・テレビ誌ライター)
香川照之が安住の代役に
オリコンの『好きな男性アナウンサーランキング』で、第1回から第5回まで連続1位で殿堂入り。会社からの信頼も厚く、2020年には局長待遇に昇進した。局アナから彼の代役を選ぶのは難しいようだが、ここに安住が口にした“秘策”があった。
「そこで急浮上した名前が、俳優の香川照之さんだったのです。香川さんは近年、TBSの『日曜劇場』枠のドラマに多数出演。中でも『半沢直樹』で演じた大和田常務の役は大きな話題を呼びました。今では誰もが認める“ミスター日曜劇場”です」(スポーツ紙記者)
俳優として大活躍中の香川だが、実は以前からTBSと深い関わりを持っていた。
「デビュー前、TBSの緑山スタジオでアシスタントディレクターのバイトをしていたんです。母親の浜木綿子さんからプロデューサーの石井ふく子さんに口を利いてもらい、ドラマの現場で働いていました」(同・スポーツ紙記者)
安住アナとも長年の付き合いで、彼が司会を務める『ぴったんこカン・カン』には幾度となく出演してきた。
「今日に至るまで計17回も出演していて、男性ゲストとしては最多です。2017年4月の放送回で、大泉洋さんと出演回数が9回で並んでいることを知らされると、“10回目は一緒に出演して、面白いほうが安住さんの後釜のメインキャスターだ”と発言。まるで今回の抜擢を見越していたかのようなひと幕でした。尾上松也さんが出演した際には“歌舞伎役者のMC枠は渡さない!”と吼えていましたから、やる気満々ですよ」(前出・テレビ誌ライター)