滝沢が着手する“次なる改革”
2019年から滝沢秀明がジャニーズ事務所の副社長を務め、ジャニーズJr.のプロデュースもしているが、ジャニーさんのやり方を受け継いでいる。
「ジャニーさんは社長でありながら、“現場主義”でJr.の舞台やイベントにもよく顔を出していました。滝沢さんも同様で、今年3月には『美 少年』が出演したミュージカル『魔女の宅急便』のゲネプロを見に来て、スタッフと“あそこはこんなふうに動いてもいいかもしれない”と、彼らの動きについて熱心に打ち合わせしていましたよ」(テレビ局関係者)
一方で、厳しい姿を見せることも。
「スタッフへの挨拶や言葉遣いなど、礼儀やマナーには厳しいですね。その点も、ジャニーさんと同じです。ジャニーさんは昔、あるタレントがアルバイトのスタッフに横柄な態度をとった際、“この人たちのおかげでジャニーズが成り立っているんだよ!”とものすごい剣幕で怒ったそうですから」(同・テレビ局関係者)
滝沢のプロデュースによって才能を開花させたのは若いメンバーだけではない。
「ふぉ~ゆ~やA.B.C-Zの河合郁人さんは、滝沢さんが副社長になってから露出が増えた印象です。彼らは、『滝沢歌舞伎』で非常に評価されていましたし、河合さんは、木村拓哉さんや松本潤さんらの“ジャニーズものまね”でいまやバラエティー番組で引っ張りだこですよ」(同・テレビ局関係者)
“滝沢はJr.をジャニーさんのころにはなかった手法で売り出している”と指摘するのは、アイドル事情に詳しい、江戸川大学マス・コミュニケーション学科の西条昇教授。
「ジャニーさんは、Jr.やデビューしたばかりの若手グループを深夜番組や関西の番組に出演させて、バラエティー経験を積ませていました。一方、滝沢さんはさまざまなメディアに目配りしています。SNSやユーチューブが主流になっている時代の流れを見て、Jr.の公式エンタメサイト『ISLAND TV』やユーチューブの公式チャンネル『ジャニーズJr.チャンネル』を開設し、経験を積ませています。そこで培ったものを、テレビに出た際に生かせるようにしているのでしょう」