見てくれる人の心を動かせた
6月27日に視聴率20・4%(関東地区・世帯)で有終の美を飾った『ドラゴン桜』。特に鈴鹿が演じた藤井遼の、人間としての成長は大きな話題をさらった。俳優として大きな手ごたえをつかんだのでは?
「反響は今まででいちばん大きかったです。最初のころの嫌な藤井くんと、東大専科に入ってからの藤井くん。両方で、見てくれる人の心を動かせたことはよかったと思っていますが、ひとつひとつのシーンを振り返ると、“もっとここはこうできたよな”と思うところばかり。そこは、まだまだ伸びしろだな、と思っています」
日曜夜の楽しみが減った、と伝えると、
「僕は『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』見てますよ」
と、無垢な笑顔。穏やかでマイペースで、ときに天然。演じた藤井とのギャップに驚かされる。今後、どんな俳優になっていきたいかと尋ねると、
「僕が見てきた先輩方はみんなやさしいし、素敵な方々ばかり。だから、自分もそうなっていたい。20代後半、30代、40代……となったときに、まず人間として、いい大人になっていたい。それは俳優というところに、少なからずつながると思うので」
限りない伸びしろに、期待は膨らむばかり。
電車で来ました!
最近は街で声をかけられることも増えたのでは?
「いや、僕、街で気づかれないですね。今日も電車で来たんですけど、全然気づかれないです。普段、イヤホンして歩いてるから気づいてないだけかもしれないけど」
電車に鈴鹿が乗ってきたら、騒ぎになりそうだが……。
「全然大丈夫です」
と、涼やかに。
《スタイリング/朝倉豊 ヘアメイク/阿部孝介(トラフィック) 衣装協力/ノルノ、ノース ワークス》