試合後の中山に話を聞くと
次男への思いを聞くため、試合後に保護者たちの輪からはずれた中山を直撃した。
─4回戦進出おめでとうございます。脩悟選手、大活躍でしたね。
「ありがとうございます。コロナ禍で練習がほとんどできず、本人たちも悔しい思いをしていましたが、おのおのがグラウンドを借りたり、時には土手で練習したりしていましたね」
─中山さんが練習に立ち会うこともあった?
「できる限りのことはしました。アドバイスをしたり。本当によく頑張りましたよ」
─長男も野球をされていましたが、また違ううれしさがありますか?
「長男のときはコロナ禍ではなく、練習もしっかりできて大会にも臨めましたから。今回はまた違った感じで感極まりますね」
─高校卒業後の進路を父としてアドバイスすることは?
「それは本人が決めることなので。まだはっきりしていませんが、今はこの大会で完全燃焼してほしいですね」
─ズバリ今大会の目標は?
「優勝と言いたいところですが、ひとつひとつ勝利を重ねていってほしいです」
と、笑顔で快く応じてくれた。進路を次男本人に任せているのは、中山の子育て論によるもの。
「“同じ育て方をしても、同じ子どもにはならない。みんな違って、みんないい”が中山さんの子育ての考えだそうです。今春、大学を卒業した長男もアナウンサーを目指していたそうですが、残念ながらどこの局からも内定はもらえなかったとか。
それでも父への憧れもあり、芸能関係の仕事を諦めきれなかった長男には、所属する事務所の養成所をすすめたり、熱心にアドバイスしているそうです」(前出・テレビ局関係者)
仕事の都合により観戦できなかった25日の4回戦で、惜しくも青山学院は敗退。次男の夏は終わりを迎えることとなった。
それでも、試合後のインタビューでは、
「悔しいですけど、いい試合ができたと思います。苦しいことも多かったけど、キャプテンとしてやってこられたことに悔いはないし、最高の仲間とプレーできてうれしかったです」(脩悟選手)
と、堂々とコメント。父の“完全燃焼してほしい”という思いは、ちゃんと届いていたようだ。