コロナ禍のライブで初めて感じたこと
“ライブ・バンド”と呼ばれ、コロナになるまで1年も休むことなくステージに立ち続けてきたTHE ALFEE。このコロナ禍では無観客での武道館からの配信ライブや、生配信トーク番組などを続けている。
坂崎「お客さんのいないライブは、いつも以上に疲れちゃいますね」
桜井「これまで、いかにみなさんからパワーをもらってきたか。ライブって、パワーの行って来いで、お客さんがいないと成立しない。それでも、まだステージに立てたことは幸せですけど」
坂崎「カメラの向こうにみなさんがいるとはわかっているんですが、こちらまでそのリアクションが届かない。これでいいのかな? と不安になったりして」
高見沢「そう、どう判断していいのかわからなくなる。初めてギターを重く感じましたね。僕のギターは特徴のある変わった形のものが多くて、そのほとんどが重いんです。それでも、これまではステージで重いなんて感じたことがなかった」
坂崎「じゃ、これからは普通のギターになるのかな」
高見沢「まわりが許してくれないでしょ。ゴジラ(の形のギター)持ってきてよって言われるのが目に見えている(笑)」
THE ALFEEといえば“夏イベ”といわれる、ファン待望であり3人も楽しみにしていた夏のライブイベントを開催する予定だったが、4度目の緊急事態宣言を受け中止に。後日、無観客での公演が配信されることになった。
このライブに備えるためもあり、先日、自身のラジオ番組で高見沢が新型コロナワクチンの接種を受けたと語ったことがネットニュースで話題になった。
高見沢「自分でパソコンから予約を取りました。絶対にサイトにつながらないと思っていたのに、時間がきてやってみたらつながってしまって。そうすると、焦るよね。自分のスケジュールと照らし合わせているあいだに、どんどん予約できる枠が埋まっていって。なんとか予約して区の指定する場所に行くと、同年代の方々がたくさんいて気づくわけです」
坂崎「自分が前期高齢者だと」
桜井「おまえ、その格好で行ったんじゃないだろうな?」
高見沢「まぁ、似たようなもんだよ」
桜井「もう、困るんですよ(笑)。昔、渋谷に水疱瘡の予防接種を打ちに行ったとき、僕はサングラスをはずして地味な格好で行ったのに、向こうから高見沢がステージ衣装で来るんですよ」
高見沢「あれは、ステージ衣装じゃないよ」
桜井「赤ちゃんの予防接種で来ていたお母さんたちが“あっ、高見沢さんだ!”って」
高見沢「それで僕が、“よぉ、桜井”とか言ってね(笑)」
桜井「そうしたら、お母さんたちが“えーっ!? 桜井さんもいるの?”って。あと、鈴鹿サーキットにレースを見に行ったときもな。黒いロングコートを着た高見沢が金髪の女性を連れているなと思って様子を見ていたら、こっちに歩いてきて」
高見沢「そうそう、あのときYOSHIKIと一緒だったんだよね。たまたま同じブランドの同じコート着て。東京駅で待ち合わせしてふたりで行ったんですよ」
桜井「ビックリしたよ(笑)」