ジュリーを超越する人は今も出ていない

 1990年代以降はコンサート活動が中心だが、 '18年にさいたまスーパーアリーナ公演での観客数をめぐるドタキャン騒動を起こした。

「(予定より少ない観客数)7000人を今でも集めることができるのに怒っちゃうことに驚きましたが、彼のプライドだと思います。

 ファンにとってコンサートはジュリーの魅力を間近に感じることができ、コンサートでしか会えないので飢餓感がある。そして、歌一本で生業を維持しているジュリーは本物のスターでしょう」

映画共演をきっかけに交際が始まった田中裕子と出雲大社で挙式した('89年撮影)写真/週刊女性写真班
映画共演をきっかけに交際が始まった田中裕子と出雲大社で挙式した('89年撮影)写真/週刊女性写真班
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 プライベートでは2度結婚。 '75年にザ・ピーナッツの故・伊藤エミさん、 '89年に女優の田中裕子(66)と結婚した。

「伊藤さんとの結婚はジュリーが全盛期のとき。離婚のときは当時18億円ともいわれた全財産を置いて家を出ましたが、伊藤さんがうらみつらみを言うことは一切なかった。ゼロからやり直すほど惚れた運命の女性が田中裕子だったのでは」

 沢田は朝日新聞のインタビューで、“昔はジュリー、今はジジイ(笑)。太ったっていいじゃない(笑)。好きなことをコツコツとやっていこうと思っている”と話している。

「歌手が一生の仕事。“あの人は今”にならない存在。ヒット曲、歌唱力、ファッション、彼を超越する人は今も出てきていない。

 ただ白髪や太ることが自然体というのは一般の方の話。ファンにとってはいつまでもアイドル、偶像であり続けるために白髪ではないほうがいいし、もう少しやせてほしいかな(笑)」

志村けんさんの代役
15年ぶり主演映画に


 昨年、急死した盟友・志村けんさんの代役で『キネマの神様』に主演。沢田が演じるのは家族にも見放された借金まみれのダメおやじだが、今も映画だけは愛してやまない男・ゴウ。半世紀を経てかつて諦めた『キネマの神様』の脚本と向き合うことになる。若き日のゴウを菅田将暉が演じる。

(C)2021「キネマの神様」製作委員会
(C)2021「キネマの神様」製作委員会

映画『キネマの神様』
8月6日(金)全国ロードショー
配給:松竹/ (C)2021「キネマの神様」製作委員会