SMAPが解散を発表したのは2016年の8月14日のこと。あれからちょうど5年の月日が過ぎた。
発表直後の8月18日に放送された冠番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ)で、5人は世間を騒がせたことを苦渋に満ちた表情で謝罪した。それはまるで「公開処刑のようだ」と揶揄されるほど、衝撃的なものだった。
その年の12月31日をもってSMAPは解散。ジャニー喜多川社長やファンが希望していたとされる解散コンサートも、紅白歌合戦への出場も、“不仲説”を払拭することもなく、8月の解散発表以降、5人揃ってのパフォーマンスを披露することなく彼らは空中分解してしまった。
やっと地上波に戻ってきた3人
多くの説明は不要だと思うが、中居正広と木村拓哉はジャニーズ事務所に残留、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾は'17年9月9日をもって退所となった。その1か月後、3人は『新しい地図』という形態で新たな芸能活動をスタート。そして'20年3月31日に中居がジャニーズを退所し、現在に至っている。
「解散発表の少し前に週刊文春による、メリーさんのSMAPマネジャーへの恫喝が大きな波紋を呼びました。まるで『SMAPはいらない子』とも読めなくもない内容で、これもSMAP解散と各メンバー独立への決意に大きな影響を及ぼしたとわれています」(芸能ジャーナリスト)
解散に至るまでの“ひと悶着”が世間の目に触れることとなり、それが“公開処刑”と言われた謝罪に繋がっている。新しい地図の活動母体となる事務所を設立したのが担当マネジャーというのも、よく知られた話だ。
「当時、わかりやすい対立構造と逆襲劇のような展開に、当然、外野は盛り上がりました。さらに芸能界には独立後、2年間は表立った活動を控えないといけないという不思議な習わしがあり、新しい地図の3人もすぐにはメディアに出ることができなかった。彼らの場合は前事務所との対立構造があまりにも目立っていたため、公正取引委員会のメスが入り大きな話題になりました」(同前)
当初、YouTubeやAbemaTVを活動の中心としてきた3人は、5年間で少しずつ地上波に戻りつつある。
稲垣吾郎は新しい地図始動後にブログを開設し、主演映画の公開や、朝ドラ『スカーレット』への出演で、3人の中では初となる地上波連続ドラマ出演の復帰を果たした。
草なぎ剛はYouTubeチャンネルを開設し、動画配信もスタート。さらに一般女性との結婚も発表した。かつての人気番組『『ぷっ』すま』(テレビ朝日系)も『なぎスケ!』に形を変えて配信で復活、'20年には主演映画『ミッドナイトスワン』が大きな話題を集め、大河ドラマ『青天を衝け』の徳川慶喜役の好演も注目されている。
香取慎吾はといえば、インスタグラムとツイッターのSNSアカウントを開設し、多くのフォロワーを獲得。アート活動も順調で、'20年にリリースされたソロアルバムはチャート1位を獲得。'21年には地上波ドラマ『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』(テレビ東京)の主演をつとめ、5年ぶりの地上波連続ドラマ復帰を果たした。また、12日にはテレビ朝日の『大下容子ワイド!スクランブル』に出演し、大下アナとの『Sma STATION!』以来4年ぶりのツーショットが話題を呼んだ。