日本中に広がった小室さん母の借金問題に端を発した小室さん親子への嫌悪感。人間の品格を端的に表すお金の使い方において、元婚約者に「ヘルプしてください」と、一定期間おねだりをし続けた小室母。借金問題と借金体質。その美しくない節度が、世間に嫌がられたが、息子と眞子さまは自分たちを貫き続けた。
小室さんが身を引けばすべては丸く収まる、という世間の空気もなんのその、小室さん親子は折れなかった。見事としか言いようがない生きっぷり。
皇室の伝統を崩壊させた、若いふたり
読売新聞のスクープを受け、 朝のTBSラジオではメディアプロデューサーの残間里江子さん(71)が、「結婚するしかないんでしょうね。反対されると燃え上がるんですよ、恋は」とチクリと刺し、「ロミオとジュリエットの昔から」と“ロミジュリ婚”を強調した。
日本中の視線を避け、小室さんはニューヨークに生活の場を移し、現地の弁護士試験を受けた(結果は今年12月に判明)。
宮内庁長官からは「小室さん側に説明責任がある」と、“小室さん側”と親子の共同責任が名指しされたが、親子はへこたれなかった。小室さんは借金問題に関する見解を文書で発表したが、世間を逆撫するだけだった。
2020年11月の会見で秋篠宮さまは「結婚することは認めるということです」としながらも「感じとしては決して多くの人が納得しよろこんでくれている状況ではないというふうに思っています」と発言された。その際の、痛々しい表情があらためてよみがえる。
一方で、最愛の息子が思いを遂げ、秋篠宮家のご長女と結婚できる誉の喜びを感じているのは、小室さんの母ではないだろうか。苦悩の秋篠宮さまの表情とはあべこべに思い浮かぶのは、フフフフフとほくそ笑む小室さんの母! 幸せなのだから仕方ない。
眞子さまと小室圭さんの若い2人は、皇室の伝統を崩壊させた。そのことは、眞子さまの妹君、佳子さまに引き継がれる。へそ出しでダンスをしたり猫耳をつけたり、結構はっちゃけた印象の佳子さま。姉同様、結婚儀式をしなくてもいいんだ、一時金なんていらなければ怖いものなんてないんだ、と思われても何ら不思議ではない。
眞子さまと小室圭さんが成し遂げようとしている“寄り切り婚”は、秋篠宮家に影を落とし続ける。
〈取材・文/薮入うらら〉