俳優やタレント、アスリートなど、表舞台で活躍している若手男性有名人たち。ただでさえ生き馬の目を抜く世界で戦っている彼らだが、最近では“ファンが求める魅力”のハードルが上がっているらしい……。
変化してきたイケメンに対する価値観
斎藤工や吉沢亮など、名だたる人気俳優を無名時代から発見してきたイケメン評論家・沖直実さんは、昨今のイケメン事情をこう語る。
「最近は、イケメンといっても外見だけでなく“イケてるメンタル”も重視されています。先日終了した『東京オリンピック2020』でも、数多くの男前が活躍しましたが、顔や筋肉などの外見はあくまで一要素。最近は彼らのストイックな一面や、気さくな人柄など、個人のバックボーンを知りたいと感じている人が増えています」
イケメンに対する価値観が変化した背景にはSNSの影響も大きい、と沖さん。
「昔は、俳優やアイドルはテレビの中の遠い存在でしたが、今は本人がSNSを通じて発信しています。身近になったぶん、個人の人となりにも興味を抱きやすい状況になっています。なので、容姿に加えて性格のよさや私生活に裏表のなさを求められるようになりました」
若手有名人たちに、より厳しい視線が注がれるようになった令和。私たちはいったいどんな男性に感情を揺さぶられているのだろうか。
そこで『週刊女性』では移ろう女心を解明するべく、大規模なアンケートを実施。「好きな若手男性有名人(以下、好きな若手)」と「苦手な若手男性有名人(以下、苦手な若手)」の名前と“一緒にしたいこと”や“苦手な理由”を回答してもらった。(※若手は回答者の年齢よりも年下有名人と定義)
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好きな若手堂々の第1位に選ばれたのは、俳優の佐藤健(32)。年代別で見ても40代・50代・60代・90代でもトップを獲得している。「一緒にフルコース料理を食べて、最後にダンスをプレゼントしてもらいたい」(90代)という、ロマンチックなデート願望や「好きになってほしい」(40代)などピュアな思いも寄せられた。
「以前、佐藤くんのファン層は、20代・30代が中心でしたが、今はかなり幅広い層から人気を集めています。きっかけのひとつが、ラブコメドラマの『恋はつづくよどこまでも』(’20年・TBS系)。
同作で彼が演じたドS医師がはまり役になり、10代や主婦のファンが急増しました。回答している40代以上の女性は『恋つづ』以外も朝ドラの『半分、青い。』(’18年・NHK)や、映画『るろうに剣心』で彼の魅力にはまった人が多いのではないでしょうか」(沖さん)
彼に「色気」を感じるという意見も。今年の春に大手事務所アミューズから独立し、公式YouTubeチャンネルの開設など精力的に活動している佐藤健。90代にまでファンがいるとは、向かうところ敵なし?