「結子が夢に出てきたの」
彼女のほかにも、竹内さんを偲んで思い出を語り合う人たちがいた。
「結子さんは、生きていれば今年の4月1日が41歳の誕生日でした。彼女が生きていたころは、誕生日の前後に集まってお祝いをしていましたが、今年はコロナもあって集まることはできないし、なによりも主役が不在だと集まる意味もない。
それでも生前親しかった人たちは、ときおり連絡を取り合って、結子さんのことを話すんです。長年の付き合いだったスタッフさんは“結子が夢に出てきたの! みんなで仲よく話してるのに、私呼ばれてないよ~って言うのよ。でも、あんた死んでるじゃん、ってツッコんじゃった”なんて話をしていました」(竹内さんの知人)
いまだ亡くなった実感が湧かず、彼女の存在を身近に感じているようだが、多くの人が同じ気持ちだった。
「結子さんが夢の中に出てきたって人がほかにもいて。みんな明るく話しているけど、亡くなったときは本当にショックでした。だからこそ、彼女の死をまだ信じられないでいる。
1年たった今でも、いきなり彼女が現れて“嘘だよ!”なんて言ってくれるような気がするんです……」(同・竹内さんの知人)
いつも穏やかな表情を浮かべていた竹内さん。その笑顔は消えることなく、人々の胸に残り続けている─。