“娘たちがさらわれてしまう”とネガティブに解釈したのだろうか。しかし、Aさんの代理人弁護士はそうではないと言う。
「最初の通報から10日後の夕方、Aさんのお母さんが買い物中に、偶然道端で上の娘さんに会ったそうなんです。声をかけようとすると、後方にいた熊田さんの母親が駆け寄ってきて、娘さんの手を引き、足早にその場から去っていきました。数時間後、再び警察署の生活課から注意の電話がAさんのお母さんの携帯に入ったとのことです」(同・Aさんの代理人弁護士)
熊田を実の娘のように思ってきた
義理の娘に2度も通報されてしまったAさんの両親。Aさんも戸惑いを隠せない。
「母が言うには、上の娘は笑顔も見せず、もはや他人と話すような態度だったそうです。以前は学校や習いごとの送迎、食事の準備を母がしていたので、娘もすごく慕っていたのですが。母も“声をかけただけなのに、どうして……。曜子ちゃんを実の娘だと思って接してきただけに、悲しい”と嘆いています」
今回の通報の意図について、熊田の代理人弁護士に質問状を送ったが、期日までに返答はなかった。
9月下旬の早朝、学校へ行く長女を見送るために、自宅マンションから出てきた熊田を目撃した。顔には少し疲れが見え、長女も心なしか元気がなさそうに見える。
「熊田さんは娘たちに“Aさんや彼の両親と話をしてはいけない”と言っているそうですが、小学生の長女は本当に信じていいのか悩んでいるらしいです。同級生にも相談しているようなので、周囲は熊田さんにもお子さんにも、どのように接したらいいのか複雑な思いを抱えています」(長女が通う小学校の保護者)
熊田が本当に耳を傾けなければならないのは、子どもたちの声なのかもしれない。