「動物保護団体の東代表はひどい人です。私に一度も会ってないし、直接、文句を言ってきたこともない」
「殺処分なんてできない」
堀井元園長を知る動物園関係者はこう話す。
「彼は動物園がひとつもない滋賀県で、40年間も頑張ってきた。動物好きな子どもたちの夢を育み、貢献してきたことも事実だと思います」
私立の動物園は経済的にも厳しいという。
「儲かった分しか、動物のエサや飼育環境には還元できないから、それで多少かわいそうなことになった動物がいたかもしれない……。でも今は飼育環境をできるだけ整えて
いますよ」(動物園関係者)
堀井元園長は、語気を強めてこう話す。
「動物を生かすために、この『めっちゃおもろい動物園』をやっているんです。またみなさんにここも叩かれて潰されたら、エサ代も支払えなくなって動物が殺処分になる。それでもいいんですか? 私にはできない」
この堀井元園長の言い分に対して、東代表は怒り心頭だ。
「劣悪な環境でさんざん動物を死なせてきて、なんという言い草! 飼育できないなら、まず譲渡先を探し、所有権もあわせて譲渡すべき。エサ代が払えなくなる前に事業をたたむのが通常の事業者の感覚ではないでしょうか」
2年前、琵琶湖のほとりにある第2飼育場にいたキリンなど大型動物のことが気になった。現在の様子について堀井元園長に聞くと、
「キリンは今も倉庫にいます。私には殺処分なんてできませんから」
動物たちはひたすらに生きている。