かつて注目を集めた有名人に「ブレイク中、何を思っていたか?」を語ってもらうインタビュー。当事者だから見えた景色、聞こえてきた声、当時は言えなかった本音とは? 第31回はイケメンの双子俳優としてアイドル的な人気を集めた斉藤祥太・慶太。双子だからこその苦労や人気絶頂時の意外な私生活とは─?
慶太、祥太のフリをしてファン対応
祥太「自分たちがアイドルとして見られるなんて、思ってもいなかったですね」
'00年から'03年まで放送されたドラマ『キッズ・ウォー』シリーズで一躍、ブレイクした斉藤祥太・慶太。当初は兄の祥太のみの出演だった。
慶太「小学生のときに双子特集でテレビに出させてもらったことがあって。そのあと自分たちで事務所に応募したのがデビューのきっかけです。最初はスーパーのチラシモデルなどをしていましたね」
祥太「双子役以外は2人で受けに行くと両方落とされることが多かったので、『キッズ・ウォー』は僕だけ受けたんです。最終オーディションの日は雨が降っていたのですが、なぜか会場の最寄りのバス停より2つ手前で降りてしまって、びしょ濡れで会場に行くことに……」
オーディション会場にはヒロイン役を演じた井上真央の姿も。彼女の意見もあり、祥太が相手役に選ばれる。
祥太「真央ちゃんは直感で選んだそうなのですが、びしょ濡れの姿から、必死さが伝わったのかなと(笑)」
放送が進むにつれ、祥太への注目度もアップ。
慶太「当時、僕たちが双子だと言っていなかったので、街を歩いていると“(役名の)翼くんだ!”と声をかけられる機会が増えて。最初は否定していたのですが、同じ顔だから信じてもらえないので途中から祥太のフリをしてファン対応していました(笑)」
そしてファイナルシリーズでは、慶太も出演することになった。
慶太「双子の弟がいるなら、作品をかき回す役で出そう……という話になったみたいです。スタッフのみなさんは祥太とずっと仕事をしていたこともあり、僕のことも温かく迎えてくれたので、やりやすかったですね」