「容疑者は美容室に来た女性客を“金づる”と“性的対象”としか見ていないんです。私と同じ手口でたくさんの女性が引っかかっているのかと思うと、絶対に許せないし気持ち悪い!」
と激しい憤りを口にしたのは、神奈川県在住の田中久美子さん(20代、仮名)。
9月25日、警視庁は東京・原宿で美容室『scoppio』を経営している美容師の古賀晋一郎容疑者(38)を強制わいせつの疑いで逮捕した。
「今年6月、容疑者はカットモデルとして来店した20代の女性に対して、カラーリングの施術中に手首をつかんで、自分の下半身を無理やり触らせるなどのわいせつな行為をしていました。女性が警察署に届け出たことから被害が発覚しています」(全国紙社会部記者)
警察の取り調べに対して、古賀容疑者は“まったく記憶にありません”と容疑を否認しているが……。
「警視庁によると、別の女性からも“容疑者に卑猥な言葉を浴びせられた”という相談が来ているようです」(同・全国紙記者)
若者でにぎわう竹下通りから少し離れた高級住宅街の中にあるごく一般的なマンションの一室が、容疑者の美容室だ。店のHPを見ると【完全予約制・女性限定】となっているが……週刊女性が取材を進めていくと、この2つの事例が容疑者をめぐる性的被害の氷山の一角だったことが判明する──。
地元の同級生が証言“暗いやつやった”
容疑者の故郷は、福岡県久留米市。中学校の同級生10数人に容疑者の印象を尋ねたが、ほとんどが“知らない”“覚えていない”だった。容疑者を知る数少ない同級生のひとりによると、
「おとなしいというか、暗いやつやった。友達はほとんどおらんで、一匹狼っちゅう感じやった。怒ったところは1回も見たことがなかけど、カッコばつけとったけん、悪さをしとる連中からボコられとったことが1度あった」
税務署に勤務する厳格な父親を持つも、
「学校の成績は下のほうやったね。合格できる高校がなかったけん、誰も行かんような遠くの太宰府市内にある私立高校にひっそりと入っとった」(同・同級生)
高校の同級生にも容疑者の印象を聞くも“覚えていない”がほとんどだった。
高校卒業後、福岡市内にある美容専門学校に入学。前出の同級生がこう振り返る。
「確かに“古賀は東京で美容師になろうとしよる”と聞いたことがあった。そのころはカリスマ美容師がもてはやされる時代やったけんね。地味な彼も都会でひと花咲かそうと思ったんじゃなかですか」
東京で自身の美容室を構えるようになると、目立たない存在だった容疑者は豹変。多くの女性に性的暴力を行っていく──。