殺陣の練習で足袋を5、6足ダメにした
夢や目標も同様だという。
「Jr.のときはデビューしたいという明確な夢や目標があったけど、デビューしてからはそういうのは立てずに生きようと決めました。性格かもしれませんが、夢とか目標に引っ張られてしまい、そこしか見えなくなって自由が利かなくなるからです。
グループで成功したいというざっくりとした夢はあっても個人の夢や目標はないですね。いただいた仕事に全力を傾ける。そのほうが自分のスタイルに向いている。長期的に目標を達成するために何かをやるのは性に合わないみたいです」
自由でフラットな状態、さらに短期集中型は今回の減量や役作りに反映された。
「普段からジムに行ったりしてトレーニングはしていません。筋肉を落とすのは大変な作業なので、何もしない身体でいるほうが体重を増やすことも減らすことも楽です。食事もまったく気にしないので恵まれた体質だと思います。この先も続くとは思わないけど、そのときに考えればいいことじゃないかな。
殺陣の練習は撮影の3か月前から始めましたが、普通は破れないといわれた足袋を5、6足ダメにするほど練習しました」
その成果はスクリーンでチェックを!
京都でのオフの過ごし方
撮影は京都の世界遺産の神社仏閣で行われた。
「本物の場所での撮影は貴重な経験で、脚本に描かれた時代を生きている感覚にもなり身が引き締まりました」と山田。
京都でのオフは?
「四条通の街並みを歩くのが楽しかったし、お茶漬けがおいしかったです。(京都には)ジャージしか持っていきませんでした。マスクもしているので全然、気づかれませんでした」
模造刀をプレゼントしてくれたのは?
岡田はじめ鈴木亮平、伊藤英明ら大先輩と共演した。
「芝居に対する熱い思いがヒシヒシと感じられ、みんなが同じ方向を見て集中している緊張感のある現場で充実していました。伊藤さんには模造刀をプレゼントしていただき、それを使ってホテルの部屋で殺陣の練習をしていました」
『燃えよ剣』
司馬遼太郎原作の不朽の名作を映画化。幕末の変革期を疾走した新選組の土方歳三を主人公に男たちの生きざまを描く/10月15日(金)全国公開
配給:東宝 アスミック・エース/(C)2021「燃えよ剣」製作委員会