実業家としての側面
ジャガーさんは、50年近く前にこの市川市の地に降り立ち、住居兼店舗の戸建てから洋服のお直し店の事業をスタートさせた。
「1階がお直し1号店と、駐車場でね。木造なのに電動式のシャッターで、中から黄色のフェアレディZや外車が出てきていたよ。2階にジャガーさんが住んでいたんだけど、空や星を見るのが好きみたいで、天井がガラス張りだったみたい(笑)」(近所の主婦)
当時は町内会の集まりにもよく参加していたジャガーさん。前出の近所の住民はこう話す。
「気さくな人でしたよ。ま、基本は無口でおとなしい人なんだけどね。僕の亡くなった父親が生きていれば、今年で85歳になるんだけど、その父親が“あんな格好をしているけど、ジャガーさんは俺の少し下なんだから”と言っていました。だから、80歳前後じゃないかな……」
実業家だが、見た目はロックミュージシャンそのもの。
「ロン毛の金髪、黄色やピンクのパンタロンみたいなものをよく履いていましたね。父親も実業家としては彼を認めていましたが、なにしろ風変わりでしたから僕には“近づいちゃダメな人”って言っていましたね(笑)」(同・住民)
80年代にジャガーさんがテレビに出演するようになったとき、最初は彼だとは気づかなかったという。
「友人に“お前の家の近くに住んでいるあの人だよ”と言われて、やっとわかったぐらいだった。だってテレビの中ではヘビメタみたいなメイクをしていたから。一度、ライブを見に行ったら、歌は吉田拓郎のようで意外でした(笑)」(同・住民)
そんな中、別の近隣住民からこんな声が。
「2、3か月前の暑い日の午後3時ぐらいだったかな。ジャガーさんが女性に抱きかかえられるようにして、足を引きずって歩いていた。かなり具合が悪そうだったよ」
この話が本当であれば、容態が気になるところ……。所属事務所に確認すると、
「絶対にあり得ません。それはまったくのウソです」
と全面否定だった。
25年ほど前、地下1階、地上4階建てのビルを建設したジャガーさん。
「1階はかつてライブハウス。2階で美容室も経営していた。本来は3階建てだったんだけど、その上にガラス張りの部屋を造ってね、ジャガーさんはそこに住んでいました。やっぱり空や星を見るのが好きだったんでしょうね」(前出・近所の主婦)
星空を見上げて、JAGUAR星を探してみたくなった。