小室さんの報道が落ち着いてきた'17年の秋ごろ、小室さんが銀行員だったころの同僚からも話を聞くことができたのだが、私が抱いていた“周囲から愛される”彼のイメージとは少し異なっていた。
「彼は会社の中でも少し浮いていて、ほかの行員たちも“あいつはいつもぼーっとしてる”ってぼやいていました。あるとき、部内でクライアントとの重要書類が紛失したことがあったのですが、その担当者が小室さんでした。
彼はその書類を女性行員に“渡しましたよ”と慌てる様子もなかったんです。でも、女性のほうは“見つからない”とパニック状態で大泣きしていたのに、小室さんがまったく取り乱さなかったことには驚きました」
父方の親戚は「ずっと疎遠」
一方で、これまでに関係者から聞いてきた“小室さんらしさ”を感じるエピソードも。
「2か月に1回くらいのペースで、行員が5分ほどの朝礼の挨拶をする機会があるのですが、小室さんの普段とは違うギャップに驚きました。キラキラした笑顔、大きくハキハキした声、内容も支社内の売り上げ成績などを織り交ぜるなど、素晴らしい挨拶だったんです」
人前では明るくまじめで優しいキャラクターと、ともに働く同僚たちに見せた“覇気が感じられない”2つの顔を感じた瞬間だった。
ほかにも、佳代さんの夫・敏勝さんとその父親である善吉さんの自死、過去にあった敏勝さんの実家との遺産相続に関する交渉問題など、小室家の生々しい報道が相次いだ。
私は少しずつ小室さんへの違和感を抱き始めていた。最大の疑問は、
「小室さんの学費はどこから捻出されていたのか」
ということだった。なぜなら、小室さんは私立の『国立音楽大学附属小学校』、中・高は『カナディアン・インターナショナルスクール』、大学も眞子さんと同じ私立の『ICU』を卒業している。大学時代にはカリフォルニア州に留学もしており、小室さんの学費は相当かかっていたからだ。
一般的なシングルマザーの収入でまかなうのは大変な額だと考えたため、敏勝さんの親戚から援助を受けているのかと思っていくつか尋ねても、
「敏勝さんのご両親が亡くなった後に実家も取り壊してから、あちらの家とはずっと疎遠ですよ」
とのこと。小室さんの親戚がサポートしていないのであれば、いったい誰が─。