暴露で矛盾が露呈
宮川の「本当のこと伝えなきゃアカンでしょ」発言と矛盾する「いままでの全部ウソだった」という暴露だが、別な目線で見れば、ある意味で誠実と言えるかもしれない。
「夫人のパートではお湯をぬるくして、“熱々のお芝居ができるのか?”という変化球の企画に調整していましたからね。今後、『イッテQ』では従来どおりの熱湯風呂はやらない、という決別宣言かもしれませんね。『イッテQ』の歴史を考えると、宮川の真摯な発言も、出川の焦りも、無理はないでしょうね……」(制作会社関係者)
コロナ禍前はタイトル通り「世界の果てまで」冒険をしていた『イッテQ』で、宮川は世界各国のお祭りや行事を紹介していたが、'18年11月発売の『週刊文春』(文藝春秋)で、同コーナーでヤラセ疑惑が報じられた。
「『週刊文春』は、放送されたラオスの橋祭りやタイのカリフラワー祭りが、実際には存在せず、番組サイドが作ったものだった、と指摘。日本テレビは報道を否定したものの、お祭り企画は休止。2019年7月、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が、放送倫理違反があったとして、“クロ判定”を出しています」(前同)
現在まで『イッテQ』は続いているものの、本来、「ヤラセ」は番組が打ち切られてもおかしくない重大問題だ。実際、ヤラセが原因で打ち切りとなった番組は珍しい話ではない。
「たとえば、“矛盾”をテ-マに“絶対○○なもの”同士の対決を紹介した11年に放送された『ほこ×たて』(フジテレビ系)は、'13年に『スナイパー軍団 vsラジコン軍団』を放送したところ、“放送された対決は編集によって捏造されたもの”と、出演者のラジコン操者が暴露。
それに付随して、過去に猿とラジコンを対決させた際に“首を釣り糸で繋いで引っ張ることで、ラジコンカーを追いかけているように見せる”という細工をしていたことも改めて掘り起こされ、番組は打ち切られました。フジテレビの亀山千広社長は“撮影前から勝敗が決まっていたわけではないので『ヤラセ』には当たらない”としていましたが、世間は“どう見てもヤラセだろ”と冷ややかでしたね」(専門誌記者)