生まれ変わる記念館も
『坂本九思い出記念館』の担当者もこう語る。
「うちは営利を目的にしていた施設ではありません。北海道で社会福祉活動に力を注いでいた坂本さんの功績を紹介するためにつくったこともあり、閉館は考えておりません」
一方、北海道小樽市にあった『石原裕次郎記念館』は入場者の減少や建物の老朽化のため'17年に閉館。その後、オンライン記念館として再オープンするなど、新しい試みも始まっている。
「小樽や『石原裕次郎の軌跡展』で展示された遺品の一部や出演作品、発売したレコードの年表が無料で見られます。オンラインショップでは新作も随時発売されており、小樽の記念館よりもグッズが充実していて、ファンにはたまらないはず」(前出・トラベルライター)
久恒さんもオンライン化など、今後も生き残っていくためにはネットの活用が大事だと語る。
「新型コロナの影響もあり、どこの記念館も経営は厳しいのでは。クラウドファンディングで運営資金を集めるなど新しいサービスを活用したり、オンラインに移行するのも生き残っていくためには大事になってくるでしょう。記念館は地方創生にも活用できますし、残すべき価値があるもの。
今後も存続させていくために、若い人たちのアイデアなどもどんどん取り入れていってほしいですね」
スターたちの軌跡を消さないためにも、ぜひ1度足を運んでみては!?